「我輩はカモである」の版間の差分

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== 作品の評価 ==
[[ファシズム]]を痛烈に風刺した内容で、数年後の[[チャールズ・チャップリン]]の『[[独裁者 (映画)|独裁者]]』や[[ルネ・クレール]]の『[[最後の億萬長者]]』の先駆的な位置にある。ハーポは撮影中に[[ヒトラー]]の演説がラジオから流れて不快感を抱きながら演じたと証言している。また、イタリアでは[[ベニート・ムッソリーニ|ムッソリーニ]]により上映が禁止され「彼らの映画を見て笑ってはならぬ」との命令が下された。
 
全体的に政治的な色彩が強いが、マルクス兄弟のナンセンスなギャグが満載で、評価が高い。日本では[[クレージーキャッツ]]や[[ザ・ドリフターズ|ドリフターズ]]など後世のコメディアンに大きな影響を与えた。また、議会での群舞「祖国は戦争に入れり」は、戦争による国家の狂乱ぶりを表した名場面とされている。
 
ひたすらナンセンスな笑いとアナーキーな風刺に徹したために、観客と批評家の理解を得られず封切り時は不評であった。それまで破竹の勢いであったマルクス兄弟のキャリアには大きな痛手となり、パラマウントからMGMに移籍する原因となった。グルーチョは「狂気が過ぎている」と述べ、失敗作とみなしている。
 
== 脚注 ==