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'''海南鶏飯'''(ハイナンジーファン、かいなんけいはん)は、茹で鶏と、その茹で汁で調理した[[米飯]]を共に皿へ盛り付けた米料理。[[マレーシア]]・[[シンガポール]]・[[タイ王国|タイ]]などの[[東南アジア]]の庶民料理・屋台料理である。日本語では「'''ハイナン[[チキンライス]]'''」や「'''海南風チキンライス'''」などと訳されている。現地では、専門店や[[屋台]]で食べることができる庶民的な[[定食]]のひとつで、[[香港]]の[[茶餐廳]]や[[マレーシア料理]]店などでも一般的である。マレーシアでは宗教上の理由で[[牛肉]]や[[豚肉]]を禁忌とする人が多いのも鶏肉料理が好まれる背景である。
 
== 概要 ==
{{出典の明記|section=1|date=2010年5月}}
[[ニワトリ]]の脂で炒めた白米を、ニワトリを茹でてとった[[スープ]]で炊いた、雞油飯と呼ばれるご飯に、茹でたとり[[鶏]]のぶつ切りが添えられ、多くの場合上記のスープと共に供される。鶏肉の旨味がご飯につけられ、あっさりとした上品なうま味が特徴である。鶏肉の脂分がゼラチン状に固まった食感を楽しむ料理なので、調理後に冷ました鶏肉を使用する。
 
現在[[海南島]][[文昌市|文昌]]の名物となっている「[[文昌鶏]]」(ウェンチャンジー)とは似ているが別の料理である。香港、シンガポール、タイなどへ移住した海南島出身者の華僑が、海南島では昔から農家などで家庭料理として食べられていた鶏肉と米飯の料理を故郷の料理として伝えてきた。
[[File:シンガポールのチキンライス有名店.JPG|thumb|シンガポールのチキンライス有名店・天天海南鶏飯]]
[[マレーシア]]、[[シンガポール]]では[[ショッピングセンター]]の[[フードコート]]などでよく見られるため、マレーシア名物あるいはシンガポール名物という紹介のされ方をすることも少なくない。それぞれ独自の味や食べ方に変化しており、土着化しているといえる。
 
マレーシアでは、具の鶏肉の調理法をボイルの'''ホワイト'''か、ローストまたはフライドの'''ブラウン'''かで選択出来る店もある。
 
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== 関連項目 ==
* [[鶏飯]](けいはん、けーふぁん) - [[鹿児島県]]と[[沖縄県]]の[[郷土料理]]。丸鶏のスープを使うだし[[茶漬け]]の一種で[[ひつまぶし]]に類似する。
* [[:zh:嘉義雞肉飯|鶏肉飯]](ヂーロウファン) - [[台湾]]の[[台湾料理|料理]]
 
== 外部リンク ==