「ファミリーコンピュータ」の版間の差分
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その後、ファミリーコンピュータの一部のゲームソフトは[[Wii]]・[[Wii U]]・[[ニンテンドー3DS]]の配信サービスである[[バーチャルコンソール]]でもプレイ可能になった<ref group="注釈">[[エミュレータ (コンピュータ)|エミュレーション]]により原則として原作をほぼそのまま再現しているが、いわゆる[[ポケモンショック]]の影響で画面の点滅表現などに対する基準が定められたことにより、画面の[[明度]]が下げられていたり、点滅表現が抑えられたりなど、基準にあわせた修正が加えられたソフトが多数ある</ref>。
また、2016年に30本の
== 開発 ==
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== 仕様 ==
{{雑多な内容の箇条書き|date=2021年4月17日 (土) 15:39 (UTC)|section=1}}
本体の記憶域は「複雑なゲームに耐えるよう、巨大なスペースを持っている」と評された<ref name="koro12" />。コストと性能のバランスを考慮した上で汎用性を割り切った設計になっている<ref name="Hudson3">{{Cite web|url=http://www.highriskrevolution.com/gamelife/index.php?e=189|title=ハドソンがファミコンに参入するまで(3)|author=[[岩崎啓眞]]|accessdate=2014-07-08|date=2012-02-07}}</ref>。
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** BGキャラクターはスプライトと同じく8×8ドットを256個。ただし、スプライトとは別にBGキャラクタセットを持てる。
** 色は16×16ドットの範囲ごとにパレットで指定。
** 内部的には256×240の領域を4つタイル状に並べた画面を構成し、そのうちスクロールレジスタによって指定された256×224の領域が表示できる。ただし、本体内のVRAMは2領域分しか用意されていないので、ロムカセット内の結線によって縦または横方向、単一画面に
** 前述の制約から、カートリッジ側での拡張機能を使わずに上下左右にスクロールするゲームは、ミラーされている方向へのスクロールの際は、画面端でBGキャラクターの描き換えがチラついて見える。
** PPUの制約から、テレビへの信号出力とBG面の描き換えを同時に行えない。このため、通常はVSYNC期間中にBG面の描き換えを行うが、一度のVSYNC割り込み期間内で描き換えられるのは32キャラクターに制限されている。このため、『[[ウィザードリィ]]』のような画面全体のキャラクター描き換えによる擬似3D視点タイプのゲームでは、テレビへの信号出力を止め(ブランクの信号を出力)、その間に画面全体を描き換える。このため、画面を描き換える度に画面全体がチラつく。なお、描き換え時にティアリングが発生しても問題ない場合はこの限りではない。
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* 初期にはなかったが、後にこれらの機能を説明するための漫画「これがファミリーコンピュータだ!! ファミリーコンピュータ編」が同梱されるようになった。
* 15ピン拡張コネクタ - [[ジョイスティック]]、[[キーボード_(コンピュータ)|キーボード]]、[[光線銃シリーズ|光線銃]]などが接続可能、独自規格。初期を除きカバーが附属。
* カートリッジイジェクトスイッチ、電源スイッチ(スライド式)、リセットボタン、コントローラ×2(本体
* 外形寸法:幅150mm×奥行き220mm×高さ60mm
* 重量:620g
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[[十字キー|十字ボタン]]、A / Bボタン、STARTボタン、SELECTボタンをそなえた[[ゲームコントローラ|コントローラ]]を、本体に直接接続した形で2つ持つ。
横長の板状で左に十字キー、右にボタンを複数個配置した形態は、その後のゲーム機のコントローラの雛形となった。初期に製造されたコントローラA・Bボタンは四角い
RFスイッチは黒いままである。コントローラは本体に直接接続されているが、本体の内部では基板とコネクタ接続されているため、分解すれば自分で交換することもできる。交換用コントローラは店頭でも販売しており、ボタンを含むコントローラの外装パーツのみでの販売もあった。
コントローラII(IIコン、ツーコン)には
コントローラーのボタンの数は十字キーを4キー分として8キーである。その後に発売されたゲーム機のコントローラと比較して決して多くないが、当時はこれらの数のボタンをテレビ画面を見ながら一度にどうやって操作するのかという論争が一部のゲーム専門誌の中にあった。
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** [[デューティ比]] 3:1, 1:1, 1:3, 1:7 切り替え
** 音量を15段階に設定できる。減衰音の使用もできるが低機能で、ほとんどのゲームソフトではソフトウエアでリアルタイムに音量を変化させて表情をつけていた。
** 主に
* [[三角波 (波形)|三角波]]発生装置 - 1系統
** 4bit波形
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** 理想的な三角波と比較してかなり歪んだクセのある音が鳴るが、むしろそれが独特の印象を与えている。
*** いわゆるファミコン互換機ではファミコン三角波のこれら特徴を再現していないものが多い。
** 上記のように音量の制御が大雑把であるため、
*** 『[[星のカービィ 夢の泉の物語]]』では主にサブメロに用いられていた。
* ノイズ発生装置 - 1系統
** 擬似[[ホワイトノイズ]]・短周期ノイズ切り替え、周波数変更、15段階の音量設定が可能。
** ホワイトノイズは爆発・打撃音などの
** 音楽では
*** 『[[ドラゴンクエストIV 導かれし者たち|ドラゴンクエストIV]]』の「不思議のほこら」ではメロディーラインにホワイトノイズを薄く重ねる事によって
** 短周期ノイズは金属的な響きがある。
*** 最初期型(コントローラのボタンが四角いゴム)のファミリーコンピュータでは短周期ノイズを指定しても通常のホワイトノイズが鳴った。
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** [[サンプリング]]された効果音を鳴らすのに利用されたが、カートリッジの容量に対し、大きなデータを必要とするため、積極的に使われるようになるのは後期に入ってからである。
** 初期の利用例としては、『[[スパルタンX (ゲーム)|スパルタンX]]』の音声がそれにあたる。
** 音楽としては、発音の短い
*** サンソフトの『[[ラフワールド]]』では、サンプリングされた
*** コナミの『トップガン デュアルファイターズ』『[[スーパー魂斗羅]]』では、BGM中の
*** 『[[スーパーマリオUSA]]』では、『[[夢工場ドキドキパニック]]』で本来ディスクシステム側で鳴らしていた合成音を再現するために使われた。
*** 『[[暴れん坊天狗]]』の
*** 『[[バトルトード]]』では、DPCMを鳴らす際、ソフトウエア制御によって、直接7bitのPCMを再生させている。
* キーオフカウンタ
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生成された音声はミキサーを通した後、さらにRFに変換されて出力される。この回路や部品が本体の製造時期によって異なるため、同じファミリーコンピュータであっても本体によって音量バランスや高音域などの出方が異なる。
なお、RF変換の際に高音域がかなり減退している。一部の
=== MMC ===
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この名称は他のゲーム機ではすでに主流となっていた[[RCA端子|コンポジットビデオ出力]]によるテレビ接続が可能となったことに由来する。製品の箱には'''AV仕様ファミコン'''の略称が記載された。さらにテレビCMで用いられた'''ニューファミコン'''の通称もあり、一般にはこの名で呼ばれることが多い。
当初は10月をメドに発売される予定だったが、[[RF出力]]からビデオ出力への仕様変更により延期された。北米にて先行発売された[[:en:
AV仕様ファミリーコンピュータはコストダウンを図った
[[ACアダプタ]]とRFスイッチは旧型機やスーパーファミコンとの共用が可能との理由で別売とされた。コントローラや[[AVケーブル]]など旧型機に使用できないAV仕様ファミリーコンピュータ専用周辺機器にはNEW FFマークが付けられた。任天堂以外から発売されたNEW FFマーク付き周辺機器にはNewホリコマンダー等がある。
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旧型機(HVC-001)との主な変更点は以下のとおり。
; 本体とコントローラのデザイン
: NESと同様薄い
; 映像・音声出力
: コンポジットビデオ出力に対応した。そのため生成された音声はミキサーを通した後、オーディオ端子に出力される。テレビとの接続にはスーパーファミコン用のモノラルAVケーブルまたはステレオAVケーブルを使用する。使用するテレビがステレオ対応テレビ、または使用するケーブルがステレオAVケーブルの場合も音声はモノラルで出力される<ref name="setumeisyo">AV仕様ファミリーコンピュータ説明書4頁。</ref>。また、[[S端子]]ケーブル、[[RGB21ピン|RGB]]ケーブルは使用できない<ref name="setumeisyo" />。
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=== ファミコンボックス ===
[[ファイル:FAMICOMBOX.jpg|thumb|200px|ファミコンボックスの例]]
'''ファミコンボックス'''は、任天堂が開発し、[[1986年]]10月に交通公社トラベランド興業(のちの[[JTBトラベランド]])より発売された
本体内に最大15個のファミリーコンピュータ用ソフトを内蔵する(交換可能)。主に
制限時間1分前には時間切れを知らせる
附属のコントローラと[[光線銃シリーズ|光線銃]]は[[Nintendo Entertainment System|NES]]から流用され、ファミコンボックスのソフトもNESと同じ形状のカセットになっている(ただし、NESとの互換性はない)。
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2014年現在でも、<!-- [[佐渡汽船]]の[[カーフェリー]]内や -->一部の旅館などでファミコンボックスが稼動しており、実際に遊ぶことが出来る<ref>[[福島市]]の[[飯坂温泉]]・橋本舘([[2014年]]、『[[ゲームセンターCX]]』第18シーズン([[ゲームセンターCXの放送内容]]を参照))</ref><!-- <ref>[http://34935090.at.webry.info/201203/article_2.html 佐渡汽船カーフェリーゲームコーナーで見つけました](2012.3 はっちいの気ままなひとり言){{出典無効|date=2016年9月30日|title=個人ブログ}}</ref> <ref>https://twitter.com/Ossans11C/status/1354722131280416768 (2021.1.28)</ref>-->。
類似品として北米市場には
1990年には後継機として、業務用向け[[スーパーファミコン]]のスーパーファミコンボックスがリリースされた。
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: [[HORI|ホリ電機]]が発売。
; S.D.ステーション(音声出力)
: ホリ電機が発売。
; ジョイカードシリーズ(連射コントローラー)・ジョイカード MK.2
: [[ハドソン]]が発売。自動連射機能の付いたコントローラー{{Sfn|QBQ|2016|p=60}}。
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== グッズ ==
ファミリーコンピュータの人気が出始めた1984年(昭和59年)頃から早くも
ファミリーコンピュータの製造が終了した2003年(平成15年)以降、本体やコントローラを模した形のグッズが出るようになった。
== 反響 ==
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その中でファミリーコンピュータは当初はアーケードゲームが家庭でできることをセールスポイントにし、ゲーム機本体のスロットに差し込む[[ロムカセット]]を交換することにより様々なゲームを楽しむことを特徴として、製品パッケージにも「家庭用カセット式ビデオゲーム」と銘打った。販売状況は発売当初こそ[[プロセッサ#プロセッサの種類|PPU]]のバグの発覚による出荷停止があり振るわなかったものの{{Sfn|藤田|1999|p=76}}{{refnest|group="注釈"|初期の製品には多くの不具合があり、多くのクレームが寄せられていたと言う<ref name="mainichi" />。例えば、上村は野球ゲームである『[[ベースボール (ファミコン)|ベースボール]]』で、ダイヤモンドが表示されなくなる問題で正月休みを返上して回収に当たった<ref>{{Cite news|title=苦戦の任天堂 巻き返し元年 他の時間つぶしてでも遊びを追求 ファミコン開発者 上村雅之氏|newspaper=京都新聞 朝刊|location=京都|date=2013-07-13}}</ref>。}}
* 競合製品と同価格帯にありながら、特化された設計により、ゲームに対しては高い性能を誇った{{refnest|group=注釈|[[岩崎啓眞]]は「当時家庭用ゲームハードでは不可能だった全方向スムーススクロール・多色スプライト・当時としては悪くない音源を備えたマシンで、もうゲームをやるために必要な機能はパーフェクトに備えている」と評価している。<ref>{{Cite web|url=http://www.highriskrevolution.com/gamelife/index.php?e=189|title=ハドソンがファミコンに参入するまで(3)|author=岩崎啓眞|accessdate=2015-02-20|date=2012-02-07}}</ref>}}。
* 任天堂自身の優れたソフト開発力、
}}。
* 1984年8月14日に改正され、1985年2月13日から施行された[[風適法]]により、18歳未満は夜間帯のゲームセンターへの入場が規制されたことでファミリーコンピュータで遊ぶようになった<ref>{{Cite web |url=https://www.it-chiba.ac.jp/cit_news/media/koyu/alumnus/20050215.html |title=スーパーファミコンを開発 「自分の能力知り、一生懸命が肝心」と 活躍する校友 |publisher=[[千葉工業大学]] |date=2005-02-15 |accessdate=2021-03-05}}</ref>。
* それまでのゲーム機は主に玩具流通で販売されていたが、この頃の機種は
などの理由により、徐々に人気化していった。
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== 問題点 ==
2011年に[[地上デジタルテレビジョン放送|地上波デジタル放送]]への完全移行が行われたことによって、アナログ
アナログテレビ放送と同じコンポジット映像信号を扱える[[RCA端子]]が備わっているテレビであれば、RF出力の信号をコンポジット出力信号に変換する周辺機器を使うか、新たに回路を組んでコンポジット映像信号を取り出すことで使用が可能になる。例えば、家庭にある古い
== ファミコン互換機 ==
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