「観光列車 (ポルカ)」の版間の差分

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いずれにせよシュトラウス2世のこのポルカは、精彩に満ちた描写音楽として際立っており、[[トライアングル]]が発着の[[警報]]を、[[ホルン]]が列車の進行をそれぞれ暗示している。中間部はオーケストラの見せ場を緩めることなく、鉄道旅行の愉しみを魅力的な旋律によって仄めかしていく。作品を通じて頻繁に転調が繰り返されるが、終結部の高音部の和音によって主調が強調され、力強い太鼓連打に伴奏された[[ファンファーレ]]が鳴り響いて締め括りとなる。
 
シュトラウス作品の多くは、旅行や移動手段を記念するものが多いが、シュトラウス兄弟は誰一人として旅行に積極的だったわけではない。ヨハン・シュトラウス2世は、[[ゼメリング]]の絶壁を登ると仄めかされただけで怖がったとか、その後も[[1870年代]]に[[ボストン]]への演奏旅行で鉄道を使うと分かった時でも嫌がったとかという[[逸話|アネクドート]]が伝えられており、その妻ヘンリエッタ・トレフツが書き残したところによると、シュトラウスは列車に乗ってもう一度アメリカ旅行をするぐらいなら、殺されたほうがましだと打ち明けたという。多くの逸話は、ただの余談でしかないのだが、それでもシュトラウスが鉄道旅行を怖がっており、車内で取り乱したということを伝えてくれている。
 
== 参考文献 ==