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=== 例 ===
*[[19501980年]][[第212回参議院議員通常選挙]]
**[[和歌山県選挙区]] - [[参議院1人区|当選枠1人]]に対して、自民党候補と社会党候補と共産党候補の三者が争う構図となり、無効票が10万3909票(無効投票率は17.99%)となった<ref name="asahi_19800626">{{Cite news|title=無効票 いつもの倍 自治省発表|publisher=朝日新聞|date=1980-06-26}}</ref> [[第36回衆議院議員総選挙]]と同時に行われて[[衆参同日選挙]]になって投票率が上昇したが、参議院の和歌山県選挙区は[[無風選挙]]で当落の行方がはっきりしていたことや、和歌山県を重点区とする全国区候補を擁立していた某政治団体が参議院和歌山県選挙区の投票用紙にも全国区候補の氏名を書き込むように支持者に働きかけた結果、参議院の和歌山県選挙区の投票用紙に全国区の氏名を記載した無効票が多く出たためと分析された<ref name="asahi_19800626"/><ref>{{Cite news|title=「無効票」に何を学ぶか|publisher=朝日新聞|date=1980-07-04}}</ref><ref>{{Cite news|title=参院選・和歌山選挙区、無効票率なぜ日本一? ABCの調査【大阪】|publisher=朝日新聞|date=1992-09-18}}</ref>。
**[[島根県選挙区]] - 当選した[[櫻内義雄]]の票の中に義雄の父である[[櫻内幸雄]]の名を書いたものがあったとして次点候補の[[小滝彬]]が提訴。結局「櫻内幸雄」は義雄への投票でなく無効票と扱うとの判決が出て義雄は失職している。
*[[1989年]][[第15回参議院議員通常選挙]]
**[[参議院比例区|比例区]] - [[アントニオ猪木]]が作った政党名[[スポーツ平和党]]への投票を意図した個人名であるアントニオ猪木への無効票が大量に出た(当時の[[参議院比例区]]は[[厳正拘束名簿式|拘束名簿式]]で個人名投票は認められていなかった)。
*1991年東京都議会議員新宿区補欠選挙 - 当選枠1人に対して3人が立候補し、1位当選の自民党候補は6万709票で2位落選の共産党候補は2万6171票で3位落選の無所属候補は1万1513票だったが、無効票が1万6755票(無効投票率は14.55%)となった<ref name="asahi_19910409">{{Cite news|title=都議補選、自共対決は自民3氏が当選 無効票が異例の多さ 東京|publisher=朝日新聞|date=1991-04-09}}</ref>。[[1991年東京都知事選挙]]と同時に行われた一方で、事実上の自共対決で有権者の選択の幅が狭くなり、自共以外の支持者が無効票を投じたためと見られている<ref name="asahi_19910409"/>。
*1992年新潟県知事選挙 – [[東京佐川急便事件]]による政治不信に与野党相乗りでの知事候補擁立という事情も加わったため、「該当者なし」「1億円」「金丸信」「金券疑惑追及」「田中角栄」と、政治への「怒り」「不満」ともとれる記述が続出し、無効票は2万7079票(無効投票率は2.88%)となった<ref>{{Cite news|title=新潟知事選、無効票が批判のあかし 市部で200人中3人が白紙|publisher=読売新聞|date=1993-03-15}}</ref>。
*1993年千葉県知事選挙 - [[金丸信]]前自民党副総裁が脱税で逮捕された[[金丸事件]]に絡んで、「金丸信、金返せ」「大泥棒」「政治不信」「東京地検特捜部」「黒丸信」「金竹小が千葉県知事になれ 金もうけがうまいから」「ワリシン」「金丸」等の中央政界への有権者批判ともとれる無効票が出た<ref>{{Cite news|title=「黒丸信」「大泥棒」「金返せ」… 無効票、相次ぐ 千葉知事選 |publisher=読売新聞|date=1993-03-15}}</ref>。
*1994年[[室戸市]]議会議員補欠選挙 - 当選枠1人に対して2人が立候補し、1位候補と2位候補の合計票数が4018票に対し、無効票が4216票(無効投票率は52.20%)となった<ref name="asahi_19941205">{{Cite news|title=無効票が半分、ほとんど白票 高知・室戸市議補選|publisher=朝日新聞|date=1994-12-05}}</ref>。贈収賄事件で市長と市議が逮捕されて辞職したことに伴って市長選と同時に行われたが、補選候補が同じ地区から出ており、他地区の有権者の関心が薄かったためと分析された<ref name="asahi_19941205"/><ref>{{Cite news|title=室戸市議補選 無効票が半数超す/高知|publisher=読売新聞|date=1994-12-05}}</ref>。
*[[2001年]][[第19回参議院議員通常選挙]]
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**[[福岡県選挙区]] - 無効票が18万6706票(無効投票率は8.69%)となった<ref name="yomiuuri_20010730"/>。この参院選から比例区が拘束名簿式から[[非拘束名簿式]]となったが、比例区の候補者陣営が比例区と選挙区の双方で比例区の候補者の名前を書くように支持者に徹底したことで、選挙区の選挙用紙に比例区の候補者名を書いたものが出たと報道されている<ref name="yomiuuri_20010730"/><ref>{{Cite news|title=九州・山口・沖縄で大量の無効票 参院選【西部】|publisher=読売新聞|date=2001-07-30}}</ref>。
*[[2003年]][[第43回衆議院議員総選挙]]
**[[北海道第7区]] - [[鈴木宗男事件|刑事事件]]の裁判中で療養中のため立候補を辞退した[[鈴木宗男]]への票で318500を超える票が無効票に<ref>{{Cite news|title=鈴木宗男氏に500票 総選挙で北海道7区、無効に|publisher=読売新聞|date=2003-11-11}}</ref>。
**[[愛知県第11区]] - 与党が擁立を見送った[[与党空白区]]で[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]候補と[[日本共産党]]候補の一騎討ちとなった選挙区で無効票が2万4882票(無効投票率は10.92%)となり、共産党候補の2万1179票より無効票が多い事態となった<ref>{{Cite news|title=衆院選 東海ブロック四県 小選挙区と比例選 勢力は公示前と同じ|publisher=読売新聞|date=2003-11-11}}</ref>。
*2007年東京都議会議員世田谷区補欠選挙 - 2007年の東京都知事選挙と同日に行われ、無投票が約2万3000票(無効投票率約6.4%)となった<ref name="asahi_19910409">{{Cite news|title=都議補選、大量の無効票 大田区、7.4%の2万2千票 統一地方選 /東京|publisher=朝日新聞|date=2007-04-10}}</ref>。<!--有権者数68万9550人・投票率54.15%・投票者数37万3391人-->
*[[2007年長崎市長選挙]] - [[長崎市長射殺事件|市長射殺事件]]で死亡した[[伊藤一長]]前市長への票等で無効票が1万5435票(無効投票率は7.69%)に<ref>{{Cite news|title=長崎市長選 無効1万5435票に|publisher=読売新聞|date=2007-04-24}}</ref>。
*[[2009年]][[第45回衆議院議員総選挙]]
**[[栃木県第3区]] - 二大政党(自民党と民主党)と共産党と公明党が擁立を見送ったことで与党空白区・[[共産空白区]]となり、[[みんなの党]]候補と[[幸福実現党]]候補の一騎討ちとなった選挙区で無効票が1万514票(無効投票率は6.57%)となり、幸福実現党候補の得票である7024票より無効票が多い事態となった<ref>{{Cite news|title=3区の無効票、最多6.57% 「民・自不在」影響か 衆院選 /栃木|publisher=朝日新聞|date=2009-09-01}}</ref>。
*2009年長野市議会議員補欠選挙 - 当選枠1人に対して2人が立候補し、無効票が2万3652票(無効投票率は15.98%)となった<ref name="yomiuri_20091027">{{Cite news|title=長野市議補選 無公調2万3452票 全体の16% 市長選に関心集中=長野|publisher=読売新聞|date=2009-10-27}}</ref>。長野市長選と同日に行われたが、「市長選への関心が高い一方で、市議補選のことは知らず、どう選んでいいかわからなかった人が多かった」と分析された<ref name="yomiuri_20091027"/>。
*[[2012年]][[第46回衆議院議員総選挙]]
**[[東京都第12区]] - 二大政党である自民党と民主党が擁立を見送った選挙区で無効票は2万6943票(無効投票率は10.83%)に<ref>{{Cite news|title=衆院選 無効投票率 前回の倍 最高さ12区の10.83%=東京|publisher=読売新聞|date=2012-12-19}}</ref>。
*2014年金沢市議会議員補欠選挙 -当選枠4人に対して5人が立候補し、無投票が2万7784票(無効投票率約16.34%)となった<ref name="yomiuri_20141007">{{Cite news|title=大桑氏補選当選 共産県議2人に=石川|publisher=読売新聞|date=2014-10-07}}</ref>。2014年の金沢市長選挙や石川県議会議員金沢市選挙区補欠選挙と同日に行われたが、「短期決戦のトリプル選挙になったことや、新人候補が多かったために、判断に迷い、候補者に投票できなかった人が多かった」と分析された<ref name="yomiuri_20141007"/>。
*[[2014年大阪市長選挙]] - 無効票は6万7506票(投票総数の13.53%)、うち白票が4万5098票(同9.04%)で、大阪市長選については共に記録が残る1951年以降の最高記録である<ref>{{Cite news|title=大阪市長選 橋下氏再選 投票率23% 過去最低 向こうは最多6万7500票|publisher=読売新聞|date=2012-1203-1924}}</ref>。[[出直し選挙]]を決意した前職の[[橋下徹]]が率いる大阪維新の会以外の主要政党が擁立を見送ったことで橋下以外はいわゆる[[泡沫候補]]であったため、橋下市政に批判的な有権者によるものと思われる。出直し選挙そのものに対する批判も多く、落選者3人の得票合計の5万3895票よりも無効票のほうが多い事態となった。
*[[2014年]][[第47回衆議院議員総選挙]]
**[[大阪府第3区]] - 二大政党である自民党と民主党が擁立を見送り橋下徹維新の党代表が立候補を仄めかしながら見送り、公明党候補と共産党候補の一騎討ちになった選挙区で無効票が2万6729票(無効投票率は15.25%)に<ref>{{Cite news|title=無効票、大阪3区・5区で15%前後 衆院選【大阪】|publisher=朝日新聞|date=2014-12-15}}</ref>。