「妖星ゴラス」の版間の差分

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あらすじを最後まで書いて衣装デザインを付記
東宝特撮メカニック大全より加筆。
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; ジェットパイプ基地
: 地球移動計画のため、南極大陸に建設された巨大機関{{R|東宝特撮映画大全集64}}。1089本の重水素原子力ジェットパイプにより、660億メガトンの推力を発生させる{{R|東宝特撮映画大全集64}}。ジェットパイプは高さ地上500メートル、噴射口の合計面積は600平方キロメートルにおよぶ{{R|メカ大全58}}。
:* 特技監督の円谷英二から「とにかく大きな南極のセットを組んでくれ」と言われた特撮班の美術スタッフは、500[[坪]](約1652平方メートル)の東宝第8スタジオいっぱいに南極の大地のセットを建造し{{R|メカ大全319|東宝特撮映画大全集65}}、その広さは照明スタッフから「どこに機材を置くんだよ」とぼやかれるほどだった。円谷は、セットの端からミニチュアを少しずつ組みながら撮影を進行させ、セットがミニチュアによって埋まったところで全体のロングショットを撮影した。特撮班のチーフ助監督だった[[中野昭慶]]の話によると、南極のシーンだけで撮影に2-3週間を要したという。また、ジェットパイプの噴射には[[プロパンガス]]による火炎が用いられ、風の影響を考えて屋内セットで撮影された。このため、スタジオ内はものすごい熱さだった。点火シーンは、別途組まれたオープンセットで、200本のプロパンガスを用いて撮影された{{R|東宝特撮映画大全集65}}。
:* プロパンガスの使用は[[井上泰幸]]の発案{{R|メカ大全319}}{{efn|中野昭慶の回想では火薬担当の山本久蔵の発案となっており、「プロパンボンベ200個そろえて使った」と語っている<ref>{{Cite book |和書 |author = 東宝ゴジラ会 |title = 特撮円谷組 ゴジラと、東宝特撮にかけた青春 |year = 2010 |publisher = 洋泉社 |page = 286 |isbn = 978-4-86248-622-6}}</ref>。}}。高熱で[[対流]]が生じて炎がすべて中心寄りに傾いてしまい、井上は現場で感じるほどの迫力は画面で描けなかったのではないかと語っている{{R|メカ大全319}}{{Sfn|井上泰幸|2012|p=102}}。井上は、本心では合成でやった方がいいと思っていたことも述懐している{{R|メカ大全319}}。
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; JX-1 隼号・JX-2 鳳号
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<ref name="メカ大全68">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|pp=68-69|loc=「1960s カプセル1号/宇宙ステーション」}}</ref>
<ref name="メカ大全70">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|p=70|loc=「1960s VTOLジェット機」}}</ref>
<ref name="メカ大全319">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|p=319|loc=「INTERVIEW [[井上泰幸]] [[高木明法|髙木明法]]」}}</ref>
<ref name="Remains">{{Cite book |和書 |chapter=地底怪獣は何匹いる!? "パゴスの源流を探して" |editor=[[古林英明]] |title=[[月刊ニュータイプ#姉妹誌|NEWTYPE THE LIVE 特撮ニュータイプ]] |date=2012-03-01 |volume=2012年4月号 |publisher= [[角川書店]] |page=87-88 |id = 雑誌 17011-04}}</ref>
<ref name="東宝特撮映画大全集62">{{Harvnb|東宝特撮映画大全集|2012|p=62|loc=「『妖星ゴラス』」}}</ref>