「怪獣大戦争」の版間の差分

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東宝特撮メカニック大全より加筆。
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| 画像 = Ґодзілла проти Монстра Зеро.png
| 画像サイズ = 240px
| 監督 = {{Plainlist|
| 監督 = [[本多猪四郎]](本編)<br />[[円谷英二]](特撮)<!-- 東宝特撮作品の特技監督と監督は等しく重要です -->
* [[本多猪四郎]](本編)
|* 監督 = [[本多猪四郎]](本編)<br />[[円谷英二]](特撮)<!-- 東宝特撮作品の特技監督と監督は等しく重要です -->
}}
| 脚本 = [[関沢新一]]
| 製作 = [[田中友幸]]
| 製作総指揮 =
| 出演者 = {{Plainlist|
| 出演者 = [[宝田明]]<br />[[ニック・アダムス]]<br />[[久保明]]<br />[[水野久美]]<br />[[沢井桂子]]<br />[[土屋嘉男]]<br />[[田崎潤]]
* [[宝田明]]
* [[ニック・アダムス]]
* [[久保明]]
* [[水野久美]]
* [[沢井桂子]]
* [[土屋嘉男]]
* [[田崎潤]]
}}
| 音楽 = [[伊福部昭]]
| 主題歌 =
| 撮影 = {{Plainlist|
* [[小泉一]](本編)<br
* />[[有川貞昌]](特撮)<br
* />[[富岡素敬]](特撮)
}}
| 編集 = [[藤井良平]](本編)<br />[[石井清子]](特撮)
| 編集 = {{Plainlist|
* [[藤井良平]](本編)
* [[石井清子]](特撮)
}}
| 制作会社 =
| 製作会社 = {{Plainlist|
* [[東宝]]<br
* />[[ベネディクト・プロ]]
}}
| 配給 = [[東宝]]
| 公開 = {{Plainlist|
* {{Flagicon|JPN}} [[1965年]][[12月19日]]<br
* />{{Flagicon|USA}} [[1970年]][[7月29日]]
}}
| 上映時間 = 94分{{R|東宝特撮映画大全集102}}
| 製作国 = {{JPN}}<br />{{USA}}
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『[[フランケンシュタイン対地底怪獣]]』に続く来日出演となる[[ニック・アダムス]]は、日本のスタッフや俳優たちと積極的に交流し、明るい性格で非常に親しまれた。共演した[[水野久美]]によれば、「アメリカにいる[[妻|ワイフ]]({{仮リンク|キャロル・ニュージェント|en|Carol Nugent}})とは離婚するから結婚しよう」と、劇中さながらにしつこく口説かれたという。
 
ラドンの暴れる特撮シーンの一部には、『[[空の大怪獣ラドン]]』や『[[地球防衛軍 (映画)|地球防衛軍]]』、『[[モスラ]]』などの過去のフィルムが流用されている。その一方、かなり大規模な都市破壊用ミニチュアも新規に組まれている。美術の[[井上泰幸]]は、X星のセットには[[金箔]]を用いたが、扱いが難しくいい効果は出せなかったと述べている{{R|メカ大全320}}
 
劇場公開当時に流行していた、[[赤塚不二夫]]の漫画作品『[[おそ松くん]]』中のギャグ「[[シェー]]」をゴジラが行う場面がある{{R|東宝特撮映画大全集103|大辞典324}}。これについてゴジラを演じた[[中島春雄]]は、「『シェー!』を撮ろうと言い出したのはオヤジさん(円谷英二)なんだよな」とコメントしている{{R|asahi}}。
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: X星人が怪獣たちを操る電磁波を遮断するための「Aサイクル光線」を放射する{{R|5499超全集193|メカ大全85|東宝特撮映画大全集104}}、地球連合宇宙局の切り札。地球連合宇宙局の桜井博士が開発した。自走できないため、牽引車を必要とする。
: 車体には[[防犯ブザー]]'''レディガード'''の出す音波を元にした、X星人が苦手とする音波を出すためのスピーカーを装備している{{R|5499超全集193|東宝特撮映画大全集104}}。
:* デザインは豊島睦が手掛けた{{R|メカ大全320}}。模型製作は「アカツキ工芸」に外注され{{R|メカ大全320}}、大型サイズのミニチュア2台と小型サイズのミニチュア5台が作られた。発光部分には自動車のルームランプを用いている{{R|メカ大全320}}。自走できないため、大型サイズは牽引車ともどもピアノ線で引っ張って動かし、小型サイズは下から棒をつけて動かしていた。小型サイズのものは撮影で1台爆破されており、編集で2台爆破されたように見せている<ref>{{harvnb|ウルトラマン研究読本|2014|p=93}}</ref>。その後、『[[ウルトラマン]]』第3話・第11話で牽引車抜きで熱戦砲車として流用された後{{R|ALLMECHA96}}、『[[フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ]]』で「[[メーサー兵器#メーサー殺獣光線車|メーサー殺獣光線車]]」に改造された{{R|メカ大全85}}。『ウルトラマン』第11話では、メーサー殺獣光線車と熱線砲車が一緒に写るカットがある。
:* 脚本では磁力線中断機を積んだトラックと記されていた{{R|東宝特撮映画大全集104}}。
:
; X星人円盤{{R|東宝特撮映画大全集104|大辞典48}}(X星円盤{{R|メカ大全86}})
: X星人の宇宙船。光速の10分の1という高速飛行が可能で{{R|5499超全集194|東宝特撮映画大全集104|大辞典48|ALLMECHA96}}{{efn|田中友幸『決定版 ゴジラ入門』によると最高速度は光速の3分の1{{要ページ番号|date=2016-11-15}}。}}、大気圏脱出時の衝撃もP-1号よりはるかに小さい。機体下部から発射する電磁波で物体を輸送できるほか、イミテーションのP-1号やパラボラアンテナを破壊したレーザー砲を装備する。電磁波でゴジラやラドンを捕えたまま、X星と地球を数時間で往復できる。
:* P-1号やAサイクル光線車と併せ、デザインはすべて[[渡辺明 (美術監督)|渡辺明]]と[[井上泰幸]]による。[[繊維強化プラスチック|FRP]]製で、内部に電飾を仕込み、操演用のピアノ線からの送電で発光する{{R|東宝特撮映画大全集105}}{{efn|電飾には写真球を用いており、円盤全体を効果的に光らせている{{R|メカ大全320}}。}}。司令円盤と併せ、1尺サイズのミニチュアが3機ほど作られた。アップ用のものは3尺ほどあった。飛来した円盤が空中でピタリと静止する映像は、フィルムの逆回転で表現している{{R|東宝特撮映画大全集105}}。円盤が湖上に浮かび上がるシーンでは、ドライアイスを使って糸を引くような渦を表現している。
:* 地球人との初会談のシーンの屋外ロケでは、画面に映る下半分だけの実物大の円盤が作られた{{R|5499超全集110|メカ大全86|東宝特撮映画大全集105}}。
:*1968年に公開された『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』ではアンドロメダ星の王女シルヴィの自家用宇宙船として流用されている。その際にサイケデリックな塗装も施された。この映画では千葉県九十九里海岸に実物大のセットも作られた。やはり音波に弱くエレキギターの音に狂わされて地球に不時着することになっている。
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<ref name="メカ大全86">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|pp=86-89|loc=「1960s X星円盤」}}</ref>
<ref name="メカ大全315">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|p=315|loc=「INTERVIEW:1 [[川北紘一]]」}}</ref>
<ref name="メカ大全320">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|p=320|loc=「INTERVIEW [[井上泰幸]] [[高木明法|髙木明法]]」}}</ref>
<ref name="DVDコレクションp9">{{Cite journal |和書 |title = 俳優名鑑 |date = 2010-04 |publisher = [[デアゴスティーニ・ジャパン]] |journal = 東宝特撮映画DVDコレクション |issue = 13 |id = 雑誌コード:22762-4/13 |page = 9 }}</ref>
<ref name="東宝特撮映画大全集102">{{Harvnb|東宝特撮映画大全集|2012|p=102|loc=「『怪獣大戦争』」}}</ref>