「メーサー兵器」の版間の差分

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東宝特撮メカニック大全より加筆。
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[[井上泰幸]]の原案を[[豊島睦]]がデザインに起こした{{R|メカ大全90}}。
 
ミニチュアは、『[[怪獣大戦争]]』に登場したAサイクル光線車(デザインは豊島睦、[[渡辺明 (美術監督)|渡辺明]])をベースとして{{R|メカ大全90|東宝特撮映画大全集107}}{{efn|地方版ポスターなどに用いられたイメージ画像では、Aサイクル光線車のまま写っている{{R|東宝特撮映画大全集107}}。}}、15分の1(約2メートル)と30分の1(約1メートル)の大小ミニチュアが2台ずつ作られた{{R|メカ大全90}}。牽引車は、大サイズがM24戦車、小サイズが61式戦車の足回りをそれぞれ使用している{{R|メカ大全90}}。装置車・牽引車とも自走はできないので、走行・パラボラアームの上下動ともどもピアノ線で引っ張りながら行っており、操演用のピアノ線から電気を送ってパラボラ部を発光させている。発光部分には[[ハロゲンランプ|ヨウ素ランプ]]を用いている{{R|メカ大全320}}。小型のミニチュア2台は『ゴジラ対ガイガン』に牽引車なしで登場し、点火して燃やされた。
 
木曽川でのL作戦で、メーサー車が水平に樹木を切り倒すシーンは、本番直前に特撮監督の[[円谷英二]]が思いついたもの{{SfnR|東宝特撮メカニック大全|2003|p=320}}。火薬を仕込み、リズミカルに切断される絶妙の光線描写には、本多も喜んだという{{要出典|date=2019-02-14}}。美術の[[井上泰幸]]は、とても効果的で驚いたが、打ち合わせ段階では出ない案だったので現場は大変であったと述懐している{{R|メカ大全320}}。
 
『サンダ対ガイラ』では合成スタッフを務めていた特撮監督の[[川北紘一]]は、後年にビデオ『東宝特撮未使用フィルム大全集』制作の際に『サンダ対ガイラ』でのメーサー殺獣光線車の未使用フィルムを多数発見し、当時の撮影で時間をかけて撮影されていたことを認識したという{{R|東宝特撮映画大全集109}}。
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<ref name="メカ大全292">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|pp=292-295|loc=「2000s 90式メーサー殺獣光線車」}}</ref>
<ref name="メカ大全316">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|pp=316-317|loc=「INTERVIEW [[川北紘一]]」}}</ref>
<ref name="メカ大全320">{{Harvnb|東宝特撮メカニック大全|2003|p=320|loc=「INTERVIEW [[井上泰幸]] [[高木明法|髙木明法]]」}}</ref>
<ref name="東宝特撮映画大全集107">{{Harvnb|東宝特撮映画大全集|2012|p=107|loc=「『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』作品解説/俳優名鑑」}}</ref>
<ref name="東宝特撮映画大全集108">{{Harvnb|東宝特撮映画大全集|2012|p=108|loc=「『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』兵器図録」}}</ref>