「国家総力戦」の版間の差分

[[第一次世界大戦]]では未だ陸兵が軍事力の主な源泉であった。しかし[[機関銃]]を備えた強固な野戦築城と、国内の物資・人員輸送における鉄道の効果によって、防御側が圧倒的に優位な状況になり、必然的に[[持久戦]]へと発展した。そうした戦局打開のため、戦場以外において、大量に必要となった兵器・弾薬の生産や補給にかかわる産業施設、人員や物資の輸送にかかわる鉄道やトンネル、一般船舶などが次第に攻撃対象となっていった。
 
防御側優位の戦況、弾幕射撃と[[塹壕戦]]という新しい戦術、主戦場以外での攻撃の結果、第一次世界大戦においては、これまで一つの会戦で消耗するような膨大な資源・兵員がまたたく間に消費されるような状況が出現した。その結果として
 
* 弾薬・燃料の消費量の増大
という、これまでの戦争では予想されていなかったような、原因と結果が明確な増大の連鎖が繋がった莫大な消費につながる様相を呈することになる。特に戦費の増大においては、敗戦することの意味に大きな変化をもたらした。第一次世界大戦に敗れた国々は、参戦国すべての戦争費用・損害の責任を負わされる形で、敗戦国だけではとても処理できないほどに膨れ上がった賠償責任を負うことになった。
 
この4年間の戦争を通じて、戦死者900万、戦傷者2200万、その他に非戦闘員1千万人が死んだ<ref>遠山茂樹・今井清一・藤原彰『昭和史』[新版] 昭和史』(岩波書店 〈岩波新書355〉 1959年 5ページ</ref>。
 
=== 第二次世界大戦 ===