「SSSS.DYNAZENON」の版間の差分

| ジャンル = [[特撮]]、[[サイエンス・ファンタジーロボットアニメ|SFロボット]]

本作品は、『SSSS.GRIDMAN』が放送中より好評を博し、続編が計画されたことに端を発する。[[雨宮哲]]を始めとするスタッフ陣は、次作が無いつもりで『SSSS.GRIDMAN』を製作、完結させたため、ファンが望む正当続編を作るのが難しいと感じつつも、尺の都合で惜しくも原作の「[[電光超人グリッドマン#サポートロボ|ダイナドラゴン]]」に唯一手をが付けられなかったことから、その要素を足掛か汲む作品作りに制作を行うに至っ着手した。また雨宮は、『SSSS.GRIDMAN』のアフレコ時からグリッドマン役の[[緑川光]]よりダイナドラゴンが登場する作品を熱望されており、結果として緑川と同じ思いをもつ抱くユーザーがいるとの考えが、本作品を作る後押しになったと語っている<ref name="eiga">{{Cite interview||publisher=エイガ・ドット・コム|work=アニメハック|interviewer=五所光太郎|url=https://anime.eiga.com/news/113211/3/|title=雨宮哲監督の「SSSS.GRIDMAN」制作スタイルと“白飯”からはじまった「SSSS.DYNAZENON」 (3)|date=2021-04-12|accessdate=2021-04-27}}</ref>。

『SSSS.GRIDMAN』前作同様、本作品は原作の『電光超人グリッドマン』を知る入口となる作品にすることが意識された。ストーリー構成も、架空のマーチャンダイジングに沿って各話のネタや大まかなストーリーラインを決めた後、脚本の[[長谷川圭一]]が調整を行うという、『SSSS.GRIDMAN』で実践された手法が採用された。その一方で、『SSSS.GRIDMAN』前作の結末を無かったことにしたくないとするスタッフの総意から、ダイナドラゴン単体で『SSSS.GRIDMAN』前作と同じような面白さを追求することが志向され、世界観、設定、登場人物は一新されている。全体としては「仲間」をテーマにしており、個性の全く異なるキャラクターたちが心を合わせ、ダイナゼノンという合体ロボットを操って戦うことをコンセプトにしている。これに合わせて、ダイナゼノンが毎回直面するピンチをどう切り抜けるかを描くことが、脚本段階で意識されている。加えて、物語に絡む大人の存在やチーム戦など、『SSSS.GRIDMAN』では採用されなかった演出が、本作品ではプロットの段階より盛り込まれており、敢えて違うアプローチによって差別化が図られている{{R|eiga|U172|ANIMEDIA5}}。

: 本作品の主人公である怪獣使いを名乗る謎の青年{{R|ANIMEDIA5}}。年齢は不明。5000年の時を経て現代に生き返ったが、怪獣使いとしての本来の力が弱まっているため、代わりにダイナゼノンを操る。ダイナゼノンとなったオブジェを自身に託した女性に再会するという目的を果たすため、蓬たちの力を借り、かつて仲間だった怪獣優生思想の操る怪獣たちと戦う{{R|U172|F27982}}。

: 気性がさつ荒いヤンキーのような印象を与える見た目と言動に反して、礼節や信義を重んじる義理堅い人情家であり、人懐っこい一面も見せる{{R|ANIMEDIA5|F27982}}。戦闘以外は河川敷で暮らしながら、アルバイトを掛け持ちで複数こなしている。

: 本作品のもう一人の主人公と言うべき立場にいる、東京都立フジヨキ台高校に通う高校一年生の少年{{R|ANIMEDIA5}}。空腹で行き倒れていたガウマを助けたことがきっかけでなし崩し的に親交を持ち、シャルバンデス戦時にダイナゼノンの起動メンバーに選ばれたことで、ダイナソルジャーを託される{{R|U172|F27982}}。

: 小学三年生の時に両親が離婚しており、母親（声 - [[折笠富美子]]）と祖母の3人で暮らしている。普段は人当たりが良く友人も多いが、その実壁を作る性格であり、表面のみ周囲に合わせる節がある{{R|ANIMEDIA5}}。母親が上条（声 - [[内田夕夜]]）という男性と良好な関係を築き、自分が両者に気を遣わせる存在になっているのではという思いから、自立のためにアルバイトに勤しむ{{R|F27982}}。ガウマ隊の活動を通してあまり交流のなかった夢芽とも話をするようになり、次第に彼女を意識するようになる。

: 蓬を呼び出した際にガウマがダイナゼノンを呼び出す場面に居合わせたことで起動メンバーに選ばれ、ダイナウイングの操縦者となる。以降は能動的に怪獣災害に立ち向かい、並行して姉の足跡死に関する真実を追い始める{{R|U172|F27982}}。

: 就職する意思はあるというが、普段から自宅に引きこもっている33歳の無職の男性<ref>アニメディア2021年5月号54ページより。</ref>{{R|ANIMEDIA5}}。ちせからは「センパイ」と呼ばれる{{R|F27982}}。

: 蓬のことは「高校生」と呼び、彼の恋愛事情に茶々を入れる{{R|F27982}}。中学時代の同級生である暦とは、当時学校のガラスを割る非行や危険なも物のを発見しといったなどの秘密を共有する間柄であり、再会を機に飲み友達となる。

: 夢芽と幼少期から付き合いのある数少ない友人。苗字は角井<ref>[https://anime.nicovideo.jp/detail/dynazenon/index.html SSSS.DYNAZENON｜ニコニコのアニメサイト：Nアニメ]</ref>。互いに心を許しており、夢芽からは「お母さん」と呼ばれている{{R|F27982}}。

巨大ロボット形態の'''合体竜人ダイナゼノン'''と、ガウマから「真の姿」と称されるドラゴン形態'''合体強竜ダイナレックス'''を使い分ける<ref name="mecha">{{Cite web|url=https://dynazenon.net/mecha/|title=メカニック|work=「SSSS.DYNAZENON」公式サイト|accessdate=2021-04-02}}</ref>。操縦はコクピット内のテンキーとスティックが付いたコントローラーを介して行われる{{R|F27982}}、ダイナゼノン / ダイナレックス。合体時は主にガウマがメインで操るが、4人の心が一つにならないと合体はできすらままないらず、出来たとしても弱体化するという制約がある。

:; ダイナソルジャーウイングコンバイン{{R|Toy2}}

: 暦が所有する水陸両用の四輪タイプの車両型メカ。ダイナゼノンの両腕部、ダイナレックスの尻尾を構成する{{R|F27982}}。前面の機関砲や体当たりなどを攻撃手段とし、この状態でも手を動かして物を把持することができる。

: 第1・3・6話劇中歌。作詞・作曲は[[松井孝夫]]。