「ハードル」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
{{otheruses|陸上競技におけるハードル|その他}}
[[File:Hurdle on athletic track.jpg|thumb|right|ハードル]]
'''ハードル''' (hurdle) は、[[陸上競技]]の[[障害走]]において使用される[[道具]]。10kg以上の重さがあり、高さの変更が可能となっており、3.6kg以上の力で押されると倒れる仕組みになっている。バーの長さは118~120cm、高さ70mm厚さ10~25mmで、ハードルの基底の長さは700mm以下で、基底には位置の調節が可能な[[おもり]]がついている
 
競技用のハードルは、10kg以上の重さがあり、3.6kg以上の力で押されると倒れる仕組みになっている。ハードルの幅は1,180 - 1,200mm、基底の長さは700mm以下で、基底には位置の調節が可能な[[おもり]]がついている。バーは高さ70mm、厚さ10 - 25mm<ref name="rule">{{cite web|title=日本陸上競技連盟競技規則/第3部トラック競技 |url=https://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/pdf/15.pdf |publisher=日本陸上競技連盟 |format=PDF |accessdate=2021-05-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210226060823/https://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/pdf/15.pdf |archivedate=2021-02-26}}</ref>。
 
教育用のハードルは、高さの変更が可能なものや、バーが柔軟な素材でできているものもある<ref>{{cite web|title=ハードル走では、体格やスピードの個人差に対応できる場の一工夫を! - 学級づくりにいかす!体育授業 |url=https://www.meijitosho.co.jp/sp/eduzine/pe4class/?id=20160866 |work=教育zine |publisher=明治図書 |accessdate=2021-05-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20200929204539/https://www.meijitosho.co.jp/sp/eduzine/pe4class/?id=20160866 |archivedate=2020-09-29}}</ref>。
 
== ハードル競走 ==
ハードルはハードル競走の際、競技レーンに一定の間隔をおいて設置される。選手は競技の際にこれらのハードルを跳躍しながらゴールを目指すこととなる。競技規則第168条(7),(8)により、故意にハードルを倒したと審判長が判断した場合は失格になるが、跳躍の流れの中でハードルが倒れた場合は失格にならず、記録も認められる<ref name="rule" />。ただしハードルに当たりながら進んだ場合は反動で走行スピードが低下するため、選手は極力ハードルを倒さないようにして走行するのが一般的である。また選手がハードルの横を通り抜けたりくぐったり、あるいは隣のレーンのハードルを倒すことも失格である。
 
ハードルを飛び越えながらの走行となるため、ハードル跳躍のない他のトラック競技とはストライドや走行フォームなどのノウハウが大きく異なる。
 
==使用される種目と高さ==
[[ImageFile:Naisten 400 m aidat.jpg|thumb|right|250px|競技場に設置されたハードル]]
* [[100メートルハードル]]<ref name="rule" />
**一般 女子 840mm 一般/U20 - 838mm
**中学 女子  中学校 - 762mm
* [[110メートルハードル]]<ref name="rule" />
**一般 男子 1067mm 一般 - 1,067mm
** 男子ジュニア  U20 - 991mm
**中学 男子  U18/中学校 - 914mm
* [[400メートルハードル]]<ref name="rule" />
** 男子シニア及び男子ジュニア  一般/U20 - 914mm
** 男子ユース 840mm U18 - 838mm
** 女子  一般/U20/U18 - 762mm
 
このように、ハードルの高さは、元来イギリスの単位である[[インチ]]、[[フィート]]、[[ヤード]]に基づいて作られているため、現在使われている[[メートル法]]において半端な数字となる<ref>{{cite web|title=陸上競技ガイド |url=https://www.jaaf.or.jp/guide/rule/ |publisher=日本陸上競技連盟 |accessdate=2021-05-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210428022355/https://www.jaaf.or.jp/guide/rule/ |archivedate=2021-04-28}}</ref>。なお、これは、ハードルの高さにおいてだけでなく、ハードル競走の長さ(110mHのインターバル、110mHのスタート~1台目)、テニスのネットの高さなどにおいても同様である。
 
* 762mm    2.50フィート
*840mm → 2 838mm →2.75フィート
* 914mm → 3 →3.00フィート
* 991mm → 3 →3.25フィート
*1067mm → 3 1,067mm →3.50フィート(3フィート6インチ)
 
== 日常的な用法 ==
日常会話においては、「集客の難しさがハードルとなっている。」など、物事の達成の障害となる要素の意で用いられる。