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== 歴史 ==
[[ファイル:Dr.Joseph Goldberger.jpg|サムネイル|ジョセフ・ゴールドバーガー]]
1735年に[[スペイン]]で記録されたのが初出である。<ref name=":0" />。20世紀初頭、アメリカ合衆国では致死率50%を超えていたペラグラで毎年10万人が死亡していた。誰もが細菌感染だと信じ込み、菌を検出したと主張する科学者も現れたが、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の医学者[[ジョゼフ・ゴールドバーガー]]([[:w:Joseph Goldberger|Joseph Goldberger]])はそれを信じなかった。彼は患者の血・分泌物・排せつ物を直接自分の体に入れたが、発症しなかった。ゴールドバーガーは栄養素が原因だと疑い、1926年に研究によって肉や牛乳に含まれる何らかの栄養が不足することが原因であると突き止められた<ref name=":0" />。そのおかげで、1937年になって[[コンラッド・エルヴェージェム]]([[:w:Conrad Elvehjem|Conrad Elvehjem]])によってその物質が必須栄養素「ナイアシン」だと明らかにされた。以降、ナイアシンを補うようになってからペラグラによる死者はなくなった<ref name=":0" />。
1735年に[[スペイン]]で記録されたのが初出で<ref name=":0" />、トウモロコシを常食していた地域で患者が多く見られた。[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]]が『[[イタリア紀行]]』に同地で発生していたペラグラについて記していて、患者がトウモロコシやソバを常食することからの偏食ではないかと推察していた。この頃[[イタリア]]から[[バルカン半島]]では主食の[[ポレンタ]]をトウモロコシの粉からつくる様になりポレンタしか食べていない農民や貧困層にペラグラが多く発症していた<ref name="2">{{Cite web|url=https://book.asahi.com/jinbun/article/14256451|title=トウモロコシの伝播により猛威を振るった病気「ペラグラ」 地域の個性化を食で読み解く|accessdate=2021-5-17| publisher = 「好書好日」じんぶん堂}}</ref>。20世紀初頭に至っても[[アメリカ合衆国]]では致死率50%を超え、毎年10万人が死亡していた。
 
最初は細菌感染によるものと考えられ、病原菌を検出したと主張する科学者も現れたが、アメリカの医学者{{Ill2|ジョセフ・ゴールドバーガー|en|Joseph Goldberger}}は細菌感染説に疑念を抱いて、患者の血・分泌物・排せつ物を直接摂取してみたものの発症しなかったことから栄養障害によるものではないかと考えた。彼は同じトウモロコシを常食する者でも乳製品や肉・野菜を日常的に摂取している人にはペラグラが発症しないことに着目し、肉や乳製品に含まれる何らかの栄養が不足することが原因であると1926年に発表した<ref name=":0" />。その後1937年に至って{{Ill2|コンラッド・エルヴェヘム|en|Conrad Elvehjem}}が[[レバー (食材)|レバー]]からナイアシンの抽出に成功し、ナイアシンを補うようになってからペラグラによる死者はなくなった<ref name=":0" />。
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
 
* [[脚気]] - [[チアミン]](ビタミンB<sub>1</sub>)の欠乏によって発生
*[[月華国奇医伝]]
 
== 外部リンク ==