「イスラム教への冒涜罪」の版間の差分

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==パキスタンにおける同罪とその論争==
[[パキスタン]]では[[刑法]]に当該規定があるが、法定刑は規定上は[[死刑]]のみである。もっとも、実際に同罪で死刑に処せられた者はいないという見解がある。同罪の法定刑がこのように重くなったのは80年代になってからであり、背景には[[ソ連のアフガニスタン侵攻]]を挙げる見解がある。2010年11月、[[パンジャブ州]]在住の女性キリスト教徒アーシア・ビビが同罪に問われ、一審で死刑判決を受けた<ref>{{Cite web|title=最高裁判決に反発、宗教団体の抗議活動で治安が不安定に {{!}} ビジネス短信 - ジェトロ|url=https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/11/aeb607d1e72db332.html|website=www.jetro.go.jp|accessdate=2019-02-05}}</ref>。この判決を受け、このアーシア・ビビの解放や法改正を求める動きが出た。特に、地元パンジャブ州の{{仮リンク|サルマン・タシール|en|Salman Taseer}}知事は女性を訪ねて支援を表明したうえ、[[恩赦]]も要請した。同知事は乱用の恐れがあるとして法改正の必要性を地元メディアに語ったが、2011年1月4日に自身を警護していた警察官に[[暗殺]]された([[タシール知事暗殺事件]])。[[ローマ教皇]][[ベネディクト16世 (ローマ教皇)|ベネディクト16世]]は2011年1月、パキスタンに当該規定の廃止を求めた。
 
2011年3月2日には、同国の{{仮リンク|シャバズ・バッティ|en|Shahbaz Bhatti}}少数民族相が暗殺された。同相は同国閣僚中唯一のクリスチャンであり、イスラム教への冒瀆罪に批判的な発言をして、イスラム武装勢力から脅迫を受けていた。暗殺現場には同氏に対する「処罰」だと書かれたビラが散乱していた。[[パキスタン・タリバン運動]]が犯行声明を発表し、イスラム教に対する冒涜罪の見直しを呼びかけていた同相への「処罰」だとした<ref>{{Cite web|title=asahi.com(朝日新聞社):パキスタン少数民族相が射殺される、タリバン系組織が犯行声明 - ロイターニュース - 国際|url=http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103030022.html|website=www.asahi.com|accessdate=2019-02-05}}</ref>。