「地中海」の版間の差分

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== 名称 ==
地中海を指す {{lang|en|''Mediterranean''}} という語は、「大地の真ん中」を意味する[[ラテン語]]の {{lang|la|''mediterraneus''}} メディテッラーネウス({{lang|la|''medius''}} 「真ん中」 + {{lang|la|''terra''}} 「土、大地」)に由来する。また[[ギリシア語]]では、これと全く同じ[[造語法]]でもって、{{lang|grc-latn|''mesogeios''}}({{lang|el|μεσογειος}})と呼んでいた。
 
歴史的には、他にも各国語で様々に呼ばれてきたことが[[古文書]]などを通じて明らかになっている。たとえば[[古代ローマ]]時代のラテン語では {{lang|la|''mare nostrum''}} と呼ばれたが、これは「[[我らが海]]」という意味であった。[[聖書]]には「偉大なる海」あるいは「西の海」として登場している。近代の[[ヘブライ語]]では、{{lang|he-latn|"ha-Yam ha-Tichon" }}({{lang|he|הים התיכון}}、"{{lang|en|the middle sea}}" と呼ばれ、その語義は[[ドイツ語]] {{lang|de|''Mittelmeer''}} と変わるところがない。[[トルコ語]]では {{lang|tr|''Akdeniz''}} と言い、これは「[[黒海]]」 {{lang|tr|''Karadeniz''}} に対する「白海」という意味である。[[アラビア語]]では {{unicodelang|ar-latn|''Al-Baḥr Al-'Abiaḍ Al-Muttawasit''}} ({{lang|ar|البحر الأبيض المتوسط}})と呼んで、「中央の白い海」という意味合いになっている。
 
近年{{いつ|date=2013年8月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->の英語では、"{{lang|en|The Med}}" という短縮語が、地中海とそれを取り巻く周辺地域を日常の会話で語る場合の共通の語として用いられている。
 
== 地理 ==
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== 海況 ==
[[File:MEDCURR.GIF|thumb|350px|6月の地中海表面海流]]
内海であり、西端のジブラルタル海峡のみ<ref group="注">厳密にはもう一箇所、スエズ運河を介しても外海と接続しているが、海況に与える影響は極僅かと言える。</ref>でしか外海と接続のないことは、地中海の海水循環に大きな影響を与えている<ref>{{Citation |last=Pinet|first=Paul R.|year=1996|title=Invitation to Oceanography|location=St Paul, Minnesota|publisher =West Publishing Co.|isbn=0-314-06339-0|edition=3rd|page=202}}</ref>。ジブラルタル海峡は狭く浅いため、[[北大西洋海流]]のような外洋の大きな[[海流]]の直接の流入はない。大西洋からの海水の流入と、[[ナイル川]]などの地中海に流入する河川の水量をあわせても海面からの蒸発量が大幅に上回るため、塩分濃度が高く、[[潮位]]が低くなっている。
 
蒸発量は気温が高く乾燥の度合いの強い地中海東部においてより激しく、そのため東部では水面が低く塩分濃度も高い<ref>Pinet 1996, p. 206.</ref>。こうして低くなった東部には大西洋から西部を通じて低塩分の海水が流れ込み、東の高塩分水はそれによって西へと押し出され、ジブラルタル海峡より大西洋へと戻る。このため、地中海の表層の海流は軽い低塩分水が東へと流れ、深層海流は重い高塩分水が西へと向かっている<ref>Pinet 1996, pp. 206–207.</ref>。地中海から流れ出た高塩分水は大西洋で数千kmも特徴を保ち続ける<ref>Pinet 1996, p. 207.</ref>。
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
<references />
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|30em}}
 
== 関連項目 ==