「モノカルチャー」の版間の差分

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== デメリット ==
* モノカルチャーの商品を買い付ける側のメリットが多い反面、栽培する者が充分な収入を得られず[[経済的不平等|貧富の差]]が顕著に現れるなど、多くの問題が露呈している。
* 効率よく利益を得られる事から、従来の[[品種]]の消滅に拍車がかかり、[[生物多様性]]が失われる。
* 生産体制の均一化が起こり、生産国の[[伝統文化]]が失われてしまう危険性が高い。
* 大規模な田畑を生み出すための森林[[伐採]]による保水力低下や、[[焼畑農業]]に伴う[[土壌流出]]、焼畑農業のサイクル短縮に伴う地力の低下、また[[連作]]によっても地力が疲弊し、さらに[[風食]]や[[沙漠化]]なども引き起こしている。
* 不適切に大規模な[[灌漑]]が行われた場合、[[川|河川]]の断流や、耕作地の土壌における[[塩類集積]]などを引き起こしている。
* [[天災]]や病害虫異常発生などによって、[[全滅]]してしまった場合のリスクが高い。単一種の栽培であるため、常にこのリスクがつきまとう。参考までに、[[19世紀]]半ばには[[アイルランド]]で食糧として頼っていた[[ジャガイモ]]に病気が蔓延し、収量が激減したことによって多数の餓死者を出して人口流出の要因ともなった、いわゆる[[ジャガイモ飢饉]]が発生した。[[天明の大飢饉]]に代表される、日本の[[東北地方]]での[[稲作]][[冷害]][[飢饉]]もその一例である。
* 国際市場での価格変動に[[国民経済]]が左右される。たとえばある作物の価格が下落すると、その作物に依存した国の経済や国民の収入は打撃を受ける。
 
== 脚注 ==