「お菊さん (オペラ)」の版間の差分

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フランスでの初演の後、[[アメリカ]]初演は[[1920年]][[1月19日]]、[[シカゴ]]の公会堂にて行われた<ref>『オックスフォードオペラ大事典』P121</ref>。[[三浦環]]はこの時、主役を歌い、ついで[[ローマ]]のコスタンツィ座に出演し、[[1923年]]にはパリの[[オペラ・コミック座]]に出演した<ref>『歌劇大事典』P393</ref>。「三浦環は1920年に[[ニューヨーク]]のレキシントン座で本作のタイトル・ロールを歌った。彼女は[[1922年]][[5月1日]]に8年ぶりに帰朝した際に記者会見で欧米での体験について語ったが、その中で『蝶々夫人』や『お菊さん』はよく受けたと語った」とされている<ref>『ロマン派音楽の多彩な世界』P142</ref>。メサジェの本作は当初人気を集めたが、間もなくレパートリーから姿を消した。復活の動きもあったが、結局は後続の『蝶々夫人』の登場によってその機運も消滅した<ref>『ロマン派音楽の多彩な世界』P142</ref>。しかし、アリア「恵みの太陽が輝く日」(''Le jour sous le soleil beni'')〈蝉たちの歌〉はオペラ自体がレパートリーから消えた後も歌手たちの関心を引き、[[マディ・メスプレ]]、 [[バーバラ・ヘンドリックス]]、[[スミ・ジョー]]、宮川美子、{{仮リンク|ミア・パーション|en|Miah Persson}}、[[ソーニャ・ヨンチェヴァ]]、{{仮リンク|サビーヌ・ドゥヴィエル|en|Sabine Devieilhe}}、福田美樹子、[[田中彩子]]などによって歌われ、録音もされている。
 
日本では[[2018年]] [[4月30日]]に『お菊夫人』として アトリエ・デュ・シャンによって [[大泉学園|大泉学園ゆめりあホール]]において[[村田健司]]の指揮により コンサート形式で、ハイライトにて上演されたという記録が残っている<ref>[https://opera.tosei-showa-music.ac.jp/search/Record/PROD-16815 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター]</ref>。また、[[新型コロナウイルス]]の影響で、1年間延期されていた[[日本橋オペラ]]による全曲での舞台上演として、日本初演が[[2021年]] [[5月29日]]と30日の両日に亘って、日本橋劇場にて実施された。上演は日本語訳詞による歌唱で、タイトルロールのお菊さん役を歌った福田祥子が演出は日本橋オペラ研究会もつとめ、[[佐々木修 (指揮者)|佐々木修]]が指揮、居福健太郎によるピアノ伴奏に加えて打楽器が補足され、バレエに代わり[[金春流]][[能楽師]]の[[山井綱雄]]が能を舞うという斬新な試みがなされた。配役は福田祥子(お菊さん)、池本和憲(ピエール)、上田誠司(イヴ)ほか、指揮は[[佐々木修 (指揮者)|佐々木修]]であった<ref>[https://www.music-tel.com/NihonbashiOpera/archive/2021Okikusan/index.html 日本橋オペラのホームページ]</ref>。
 
== 原作とリブレット ==
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|蛍袋さん||マダム・カンパニュル||ソプラノ|| Madame Campanule||民衆||ディカ||小宅慶子
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|ガビエ||-||テノール|| Un gabier ||甲板員||ジェスタ||根岸一郎
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|ラウル||-||テノール||Raoul||海軍兵士||-||加護友也