「構造異性体」の版間の差分

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'''構造異性体'''(こうぞういせいたい、structural isomer)とは、化学における[[異性体]]の分類のひとつで、[[組成式]]は等しいが原子の間の結合関係が異なる分子のこと。すなわち、[[位相幾何学|トポロジカル構造]]が異なる異性体にあたる。
'''[[異性体]]'''の一種。[[位相幾何学|トポロジカル構造]]が異なる分子を'''構造異性体'''と言う。すなわち、原子を点とし結合を線とした[[グラフ理論#グラフとは|グラフ]]で分子を表したとき、実際の立体構造は無視して結合関係が同じグラフになる分子同士は'''構造異性体'''として同じものである。ただしこのとき'''''[[共有結合|多重度]]の異なる結合は別の種類の線として区別する。'''''同じ'''構造異性体'''同士で、3次元空間内ではどう移動してもぴったりとは重ならないものを'''[[立体異性体]]'''と呼ぶ。
 
'''[[異性体グラフ理論]]'''一種。[[位相幾何学|トポロジカル構造]]が異な考え方を導入して説明す分子を'''構造異性体'''と言うすなわち、原子を点とし結合を線とした[[グラフ理論#グラフとは|グラフ]]で分子を表したとき、実際の立体構造は無視して結合関係が同じ異なるグラフになで表される分子同士は'''構造異性体'''として同じものである。ただしこのとき'''''[[共有結合|多重度]]の異なる結合は別の種類の線として区別する。'''''同じ'''異性体のうち、構造異性体'''同士はないが3次元空間内ではどのよ移動しな[[配座]]をとらせてもぴったりとは重ならないものを'''[[立体異性体]]'''と呼ぶ。
構造異性体の種類として、連鎖異性(鎖形異性ともいう)、位置異性(position isomerism)、官能基異性(functional isomerism)、メタメリー(metamery)、核異性(nuclear isomerism)などの言葉もあるが、これらの定義には便宜的なところもあり現在ではその使用は推奨されない。(参照:「岩波理化学辞典-5版」(1998/02))
 
構造異性体としての性質を'''構造異性''' (structural isomerism) と呼ぶ。構造異性類として、連鎖異性(chain isomerism、鎖形異性、鎖状異性ともいう)、位置異性 (position isomerism)、官能基異性 (functional isomerism)、メタメリー (metamery)、核異性 (nuclear isomerism) などの言葉もあるが、これら定義には便宜的な厳密さを欠くところもあり現在ではその使用は推奨されない。(参照:<ref>「岩波理化学辞典-5版」岩波書店 (1998/02)</ref>。
 
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**化学[[ブタン]]と[[イソブタン|メチルプロパン]]:組成式はとも C<sub>4</sub>H<sub>10</sub> であるが、ブタンの構造式C<sub></sub> H<sub>3</sub>C-(C<sub></sub>HCH<sub>2</sub>)-CH<sub>2</sub>-HCH<sub>3</sub>C であるのに対しメチルプロパンはC<sub></sub> H<sub>3</sub>C-C<sub></sub>HCH(C<sub></sub>H<sub>3</sub>)-HCH<sub>3</sub>C である。
*[[ブタン]]と[[メチルプロパン]]は構造異性体である。
**化学式は共にC<sub>4</sub>H<sub>10</sub>であるが、ブタンはC<sub></sub>H<sub>3</sub>-(C<sub></sub>H<sub>2</sub>)<sub>2</sub>-H<sub>3</sub>Cに対してメチルプロパンはC<sub></sub>H<sub>3</sub>-C<sub></sub>H(C<sub></sub>H<sub>3</sub>)-H<sub>3</sub>Cである。
 
このような例は[[シクロアルカン]]と[[アルケン]]の間にもある。
 
== 参考文献 ==
<references />
 
[[Category:立体化学|こうそういせいたい]]