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'''ウェルカム作戦''' (Operation Welcome<ref name=White1155>''Australian Submarines'', p. 1155</ref>) はイギリスが1943年1月に実行した[[チャリオット (特殊潜航艇)|チャリオット]]による作戦。当時[[北アフリカ戦線|北アフリカ]]東部で[[トリポリ]]に向かってたイギリス陸軍第8軍に対する補給の維持のためトリポリ港が閉塞されないようにすることが必要であり、撤退するドイツ軍が港内の船を移動させて[[閉塞船]]とする前に沈めることが作戦目的であった<ref>『必殺!人間魚雷』97ページ、''Chariots of War'', p. 118, HMS Thunderbolt - uboat.net</ref>。目標の2隻の内1隻は移動前に沈めることができ、港の入口がふさがれることは避けられた<ref>''A Submarine at War'', p. 68</ref>。
投入されたチャリオットは2隻で、乗員はG・W・J・ラーキン中尉とC・L・ベリー炊事当番兵曹およびH・L・H・スティーブンスとバクストン機関技士長であった<ref>『必殺!人間魚雷』98ページ</ref>。チャリオットは潜水艦「[[シーティス (潜水艦)|サンダーボルト]]」によって運ばれた<ref>『必殺!人間魚雷』97ページ</ref>。作戦目標は「San Giovanni Batista」(5628 [[総登録トン数|GRT]])と「Giulia」(5921 GRT) であった<ref name=uboatnet>HMS Thunderbolt - uboat.net</ref>。
「サンダーボルト」は1943年1月17日にマルタより出撃し、1月18日22時8分にチャリオット2隻を発進させた<ref name=uboatnet/>。
ラーキン組は艀とそれを曳航する曳船および護衛の魚雷艇と遭遇し<ref name=Hobson119>''Chariots of War'', p. 119</ref>、潜航
スティーブンス組は港内への侵入に成功した<ref name="Gregan a">''Burdened but Unruffled'', 0100 hours, 8th Januaryの節</ref>。すでに1隻は港の入口に沈められていたが<ref name=White1155/>、スティーブンス組はまだ移動されていなかったもう1隻の「Giulio」に爆薬を取り付けることに成功<ref name=Hobson119他>''Burdened but Unruffled'', 0100 hours, 8th Januaryの節, ''Chariots of War'', p. 119</ref>。「Giulio」は沈没した<ref name="Gregan a"/>。その後上陸した2人はとらえられてイタリア本国へ送られたが、イタリアの軍服を入手し脱走に成功<ref name=Hobson119他/>。バチカンへと向かい、ローマの陥落までそこに
==脚注==
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*Michael White, ''[http://books.google.com/books?vid=ISBN1876467266 Australian Submarines: A History]'', Australian Teachers of Media, 2015, ISBN 9781876467265
*James Gregan, ''[http://books.google.com/books?vid=ISBN1861517025 Burdened but Unruffled: The Story of a World War II Submarine and its Crew]'', Mereo Books, 2016, ISBN 9781861517029
*[https://uboat.net/allies/warships/ship/3485.html HMS Thunderbolt (N 25) of the Royal Navy - British Submarine of the T class - Allied Warships of WWII - uboat.net](2021年6月8日確認)
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[[category:第二次世界大戦の作戦と戦い]]
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