「野生動物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m Botによる: {{Normdaten}}を追加
Showcli (会話 | 投稿記録)
m 定義が存在しない野生動物について、理解を得やすくするため対義語との比較を追記した。
4行目:
また、[[生態学]]の見地からは人間に改良された[[品種]]としての飼育動物(生産動物を含む)以外の、本来[[自然界]]に於いて生息するのが自然な状態である動物全般を指す。
 
* 対語は[[家畜]]ないし飼養動物 [[ペット]]ないし飼育動物
* 類似語は[[自然]]・[[天然]]
 
12行目:
これに類する動物は、人間の世話になっていない動物とされるが、その一方で近代以降に於いて人間が積極的に[[自然保護]]の活動を行っている点で、やや曖昧な概念を含む傾向も見られる。これらは動物の[[種 (分類学)|種]]としては[[動物園]]等で飼育されている動物と、[[遺伝子]]等の上でも違いは無いが、その[[生活]]を持って区分される。
 
野生動物という語に対する明確な定義は無い。対義語と比較し、人に飼養または飼育され、かつ行動が人によって抑制または制限されているものは一般的に野生動物ではないとされる。その個体が仮に遺伝的に野生動物であったとしても、個体は野生の動物であるがそれは家畜(飼養動物)やペット(飼育動物)となる。
もっとも顕著な例としては、[[イヌ|犬]]やイエネコ([[ネコ|猫]])が挙げられる。犬やイエネコは人間に飼育されている物はペット、特定の誰かに飼育されていないが人間の社会に依存して生活していれば野良犬や[[野良猫]]、原野で[[狩猟|狩り]]をして自分で食糧を得て人間に頼らない生活を送るものを[[野犬]](野生の犬)や[[野猫]](野生の猫)と呼ぶ。ただし元来はそれら動物の生息域ではなかった地域に人為的に放たれて生活している場合は、野生動物の範疇に含まないで、帰化動物([[外来種]])となる。他の外来種の例に漏れず、これらの元飼育動物には天敵も存在しない為、生態系のバランスを崩す事も多い。
 
人に給餌されていたとしても、その行動が人によって抑制または制限されていないもの、例えば釧路のタンチョウヅルなどは野生動物とされる<ref>{{Cite web|title=タンチョウが間近で見られる鶴居村と阿寒国際ツルセンター|北海道観光公式サイト GoodDay北海道|url=http://www.visit-hokkaido.jp/colocal/expert4-post5.php|website=www.visit-hokkaido.jp|accessdate=2021-06-09|language=ja}}</ref>
また、家畜は家畜化される過程で、自然選択の圧力を受けなくなった事で野生動物の頃とは異なる形質を獲得しており、その点においても野生動物とは異質である([[家畜化#家畜化に伴う変化]]も参照)。
 
もっとも顕著な例としては、[[イヌ|犬]]やイエネコ([[ネコ|猫]])が挙げられる。犬やイエネコは人間に飼育されている物は給餌を受け行動が人によって抑制または制限されているためペット(飼育動物)、特定の誰かに飼育されていないが人間の社会に依存して生活していれば野良犬や[[野良猫]](野生動物)、原野で[[狩猟|狩り]]をして自分で食糧を得て人間に頼らない生活を送るものを[[野犬]](のいぬ:野生の犬)や[[野猫]](のねこ:野生の猫)と呼ぶ。ただし元来はそれら動物の生息域ではなかった地域に人為的に放たれて生活している場合は、野生動物の範疇に含まないで、帰化動物([[外来種]]となる。他の外来種の例に漏れず、これらの元飼育動物には天敵も存在しない為、生態系のバランスを崩す事も多い
 
また、元来はそれら動物の生息域ではなかった地域に人為的に放たれて生活している場合は、野生動物の範疇に含まないで、帰化動物([[外来種]])となる。他の外来種の例に漏れず、これらの元飼育動物には天敵も存在しない為、生態系のバランスを崩す事も多い。
 
また、家畜は家畜化される過程で、自然選択の圧力を受けなくなった事で野生動物の頃とは異なる形質を獲得しており、その点においても野生動物とは異質である([[家畜化#家畜化に伴う変化]]も参照)。ホルスタインなどはこれにあたる<ref>{{Cite web|title=乳用牛(ホルスタイン種)|url=https://www.obihiro.ac.jp/gyugyutto/6299|website=帯広畜産大学|accessdate=2021-06-09|language=ja}}</ref>
 
== 野生動物と家畜 ==