「汎神論」の版間の差分

en:Pantheismの和訳( 17:55, 26 May 2021)
(en:Pantheismの和訳( 17:55, 26 May 2021))
{{出典の明記|date=2013年7月}}
'''汎神論'''(はんしんろん、{{lang-en-short|pantheism}})または'''汎神教'''、'''万有神論'''とは、一切全てを[[神]]と同一視する[[宗教]]的・[[哲学]]的立場{{sfn|松村|2020b|p=「汎神論」}}。[[クリエイター|創造者]](神的存在)と[[被造物]]([[世界]]や[[自然]])とに断絶を置かない立場であり{{sfn|平凡社|2020b|p=「汎神論」}}、「一にして全(ヘン・カイ・パン)」、「[[梵我一如]](ぼんがいちにょ)」、「神即自然」などが標語として使われる{{sfn|藤澤|2020|p=「汎神論」}}。全ては創造者によって創造された ―― すなわち、「世界」は「世界の外にある超越する存在」によって創造された ―― いう[[二元論]]的な対立構造を前提にするのが[[有神論]]だが、汎神論はそのような対立を否定し、全ては創造者の現れである、または、全ては創造者を内に含んでいる、と[[一元論]]的に見なす{{sfn|藤澤|2020|p=「汎神論」}}{{sfn|ブリタニカ・ジャパン|2020b|p=「汎神論」}}。「神」のみが実在しており、「世界」は[[流出説|神の流出]]や[[表現]]や[[展開]]にすぎない、と見れば無世界論に通じるが、「世界」のみが実在しており、「神」は世界の[[総和]]にすぎない、と見れば[[無神論]]に通じる{{sfn|平凡社|2020a|p=「汎神論」}}{{sfn|平凡社|2020b|p=「汎神論」}}。汎神論は「[[多神教]]」・「[[アニミズム]]」・「[[自然崇拝]]」の同義語として使われることもある{{sfn|平凡社|2020b|p=「汎神論」}}が、汎神論は人格神、自然(海、山、自然災害等)擬人化、獣神、祖霊の崇拝を一元的に否定している<ref name=oxford />
 
== 定義 ==
汎神論とは、すべてのものはすべてを包含する内在的な神の一部であるという見解である<ref>Mastin, Luke. "Pantheism - By Branch / Doctrine - The Basics of Philosophy". www.philosophybasics.com.</ref>。 現実のすべての形態は、その存在の様式であるか、またはそれと同一であると考えられる<ref>Owen, H. P. Concepts of Deity. London: Macmillan, 1971, p. 65..</ref>。汎神論とは、宇宙(すべての存在の総体という意味で)と神が同一であるという見解であり、神の人格と超越性の否定が導かれる<ref name=oxford>The New Oxford Dictionary Of English. Oxford: Clarendon Press. 1998. p. 1341. ISBN 978-0-19-861263-6.</ref>。
 
== 概要 ==