「コンテンツデリバリネットワーク」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2014年7月}}
[[File:NCDN - CDN.png|thumb|right|(左) 単一のサーバーによる配信<br />(右) CDNによる配信 ]]
'''コンテンツデリバリネットワーク'''({{langLang-en-short|content delivery network}}、以下'''CDN'''と呼ぶ)とは、ウェブコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのことである。'''コンテンツ配信網'''とも呼ばれる。
 
1990年代以降ネットが一般に普及するにつれ、大手サイトからのリンクやテレビといった他メディアからのリンクにより、通常想定されていない大量のユーザーがサイトへ集中し、反応が遅くなったり、まったく応答不能になること([[スラッシュドット効果|フラッシュクラウド効果]])が多くなってきた。このような現象に対処する場合、サーバを一ヶ所だけに置くのではなく、地理的・バックボーン的に分散させるのが効果的である。同一のコンテンツを多くのサーバで[[ミラーリング|ミラー]]する手段としては、単純な[[DNSラウンドロビン]]から、[[P2P]]、地理情報を加味した複雑な配信技術までさまざまなものがあり、研究、実用化がなされている。
 
CDNはある意味インターネットにおけるエコシステムであり、CDN事業者が提供する分散されたエッジサーバ(キャッシュサーバ)より配信を行う事で、[[インターネットサービスプロバイダ]](ISP)(ISP)が相互接続提供するインターネット上バックボーンに不要なコンテンツトラフィックを流入させず、同時に表示高速化が得られると言う効果が期待される。
 
CDNを用いることにより、ウェブのみならず、大容量アプリケーション、音楽、動画の配信やオンラインゲームといったブロードバンドのコンテンツを配信することが安定かつ低コストで行えるようになる。そのためビジネス分野において注目されている。
 
=== 概要 ===
CDNの配信サーバ拠点(ノード・Point of Presence(POP)Presence(POP)と呼ばれる)は通常、広範囲かつ複数の場所に展開され、多くの場合、複数のインターネットバックボーンを介して展開されている。利点として、自社保有サーバの負荷軽減・接続回線帯域幅コストの削減、ページの読み込み時間の改善、またはコンテンツのグローバルな可用性の向上が含まれる。 CDNを構成するノードとサーバーの数はアーキテクチャによって異なるが、場合によっては数千のノード、エッジサーバと呼ばれるサーバー台数としても数万に至るケースがある。
 
コンテンツのリクエストは通常、分散された[[Domain Name System|DNS]]のCNAME解決からユーザ最寄りの設備IPを返却するアルゴリズムを経て最適なノードにリクエストが送信される。
 
# URLを入力した際にユーザDNSにて当該DNS内容を解決リクエストする
# 意図的に記述されたCNAME先DNS(CDNDNS(CDN事業者のDNS)DNS)に再接続される
# CDN事業者のDNSシステム内でネットワーク上最短経路情報やエッジサーバのパフォーマンス状況などのアルゴリズムより最適な拠点のIPが返却される
# ここで最終的にユーザから返却されたIPに接続リクエスト送信
 
 
接続元ユーザから最寄りノード・エッジサーバへの判定アルゴリズムとしては各社様々なメトリクスを使用しているが、一般的にはユーザが接続しているISP設備へのネットワーク上[[Ping|PING]]結果や、物理的なエッジサーバの負荷指標などをスコア化しているケースが多い。
 
=== CDNにける負荷分散の仕組み ===
CDNはコンテンツ配信を最適化するように設計された技術を採用し活用する事により、エッジサーバへのキャッシュによるサーバー負荷分散、キャッシュ出来ないコンテンツの透過ルーティング等の結果によりWebサイトへの可用性向上が可能になっている。
 
== CDNのトレンド ==
 
=== [[電気通信事業者]]によるCDNの出現(以下Telco CDNと呼ぶ) ===
ストリーミングビデオなどトラフィックの急速な成長により、この需要に応え十分に質の高いユーザエクスペリエンスを提供することで加入者を維持するために、昨今[[インターネットプロバイダー]]は多額の設備投資を行っている。
 
膨大な接続要求やダウンロードに対応するために、通信事業者は、ネットワークバックボーンへの不要なコンテンツトラフィックを軽減し、通信インフラへの投資を削減する手段として、独自のコンテンツ配信ネットワークを立ち上げ始めている。
 
==== Telco CDNの利点 ====
[[通信キャリア]]が提供するCDNは、コンテンツが送信されるネットワークやバックボーンを所有しているため、従来のCDNよりも優れているとされている。
 
ラストマイルやバックボーンの観点からインターネット接続上効率の良い拠点にキャッシュできるため、エンドユーザーのより近くからコンテンツを配信できる。このディープキャッシングによりコンテンツが一般的なインターネット上を移動する距離が最小限に抑えられ、より高速かつ確実に配信する事が可能になる。
 
また、従来型CDN事業者は接続回線をリース調達し、各種オペレーションの費用マージンを独自のコストモデルに組み込む必要があるため、Telco 電気通信事業者によるCDNにはコスト上の利点も考慮される。
 
さらに、CDN利用者によって実行されるコンテンツ管理操作やユーザの利用動向によっては、とある限定された地域や時間帯での利用率が大幅に変化する場合があり、各回線や設備リソースをリース契約している一般的な従来型CDN提供事業者にとっては設備マネジメントに多くの課題をもたらす。対照的にTelco CDN事業者はリソースの使用率をより適切に制御できるため、サービスとユーザエクスペリエンスの品質向上が期待できる。
 
==国内CDNシェア動向==
近年の、日本国内CDNのシェアは、[[Amazon_CloudFront|CloudFront]]、[[Cloudflare]]、[[アカマイ・テクノロジーズ|Akamai]] の3サービスによって、大半のシェアを占めている。
近年の、日本国内CDNのシェアは、[[Amazon_CloudFront|CloudFront]]、[[Cloudflare]]、[[アカマイ・テクノロジーズ|Akamai]] の3サービスによって、大半のシェアを占めている。<ref name="cdnshare201704">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn_share_apr2017/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2017年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2019-04-10}}</ref><ref name="cdnshare201710">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn_share_oct_2017/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2017年10月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2019-04-10}}</ref><ref name="cdnshare201804">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn_share_apl_2018/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2018年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2019-04-10}}</ref><ref name="cdnshare201810">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn_share_oct_2018/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2018年10月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2019-04-10}}</ref><ref name="cdnshare201904">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn-share-apl2019/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2019年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2021-06-09}}</ref><ref name="cdnshare201910">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn-share-oct2019/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2019年10月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2021-06-09}}</ref><ref name="cdnshare202004">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn-share-apl2020/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2020年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2021-06-09}}</ref><ref name="cdnshare202010">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn-share-oct2020/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2020年10月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2021-06-09}}</ref><ref name="cdnshare202104">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn-share-apl2021/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2021年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2021-06-09}}</ref>
 
{| class="wikitable"
|+ 日本語サイトのCDNシェア
! 調査時期 !! 1位 !! 2位 !! 3位 !! 備考出典
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! 2017年4月
| [[Cloudflare]] || [[Amazon_CloudFront|CloudFront]] ||[[アカマイ・テクノロジーズ|Akamai]] || <ref name="cdnshare201704">{{Cite web|url=https://tech.jstream.jp/blog/cdn/cdn_share_apr2017/|title=日本のCDNシェアについて調査結果@2017年4月|publisher=[[Jストリーム]]|accessdate=2019-04-10}}</ref>
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! 2017年10月
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! 2018年4月
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! 2018年10月
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! 2019年04月
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! 2019年10月
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! 2020年04月
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! 2020年10月
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! 2021年04月
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|+ JPドメインサイトのCDNシェア
! 調査時期 !! 1位 !! 2位 !! 3位 !! 備考出典
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! 2017年4月