「カネミ油症事件」の版間の差分
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== 原因の究明まで ==
* [[1954年]](昭和29年)4月 : [[カネカ|鐘淵化学工業(現カネカ)]]高砂工業所で「カネクロール」 ([[ポリ塩化ビフェニル|PCB]]) を製造開始する<ref name="Shimoda">{{Cite journal |和書|author=下田守|authorlink= |title=カネミ油症の被害と人権侵害の広がり|date=2007-03|publisher=下関市立大学学会|journal=下関市立大学論集|volume=50|issue=1|url=http://ypir.lib.yamaguchi-u.ac.jp/sc/metadata/1479|pages=93-106|ref= }} </ref>{{Sfn|五島市|2020|p=35}}。
* [[1961年]](昭和36年)4月29日 : [[小倉市]]の[[カネミ倉庫]]が、[[三和油脂]]より[[脱臭]]装置を導入し、[[米ぬか]]精製装置を導入して米ぬか精製油の製造を開始する<ref name="Shimoda"/>{{Sfn|五島市|2020|p=35}}。カネミ倉庫が、鐘淵化学工業の勧めによりPCBの熱媒体利用を始める。
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** 11月 : カネミ倉庫が北九州市小倉保健所に、[[食品衛生法]]第4条該当により廃棄を命じたカネミ油(廃棄分)503ドラムを販売したことを報告した<ref>1969年(昭和44年)11月28日付北九州市衛生局長宛て「カネミ油(廃棄分)の販売について」北九州市小倉保健所長</ref>。
* [[1971年]](昭和46年) : 専門誌『産科と婦人科』8月号に、患者の性機能に関する報告が掲載された。経血が茶褐色に汚くなったことや性[[ステロイドホルモン|ステロイド]]([[性ホルモン]])の減少が見られることを踏まえ、「PCB中毒はあらゆる意味で女性[[性機能障害|性機能を障害する]]と考えざるを得ない」とまとめている。
* [[1972年]](昭和47年) : 『福岡医学雑誌』63巻10号には、「PCBは単独では女性ホルモン様作用を発揮しないが、
*1972年(昭和47年) : 通産省の行政指導によりPCBの製造中止および回収を指示する。
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* [[1975年]](昭和50年) : 九州大学助教授の長山淳哉{{Efn|2002年当時、国の「油症治療研究班」メンバーで、九州大学医療技術短期大学助教授}}らの研究により、ダイオキシン類の[[ポリ塩化ジベンゾフラン]] (PCDF) が事件に関係していることが判明した。
*1976年
*1978年
*1979年(昭和54年) : 台湾で米ぬか油による中毒が発生し、患者が1,000人以上と発表される(台湾油症)。
* [[1987年]](昭和62年) : カネミ倉庫が、300リットルの油を引き取ったことを北九州市衛生局長に報告した<ref>1987年(昭和62年)7月21日付北九州市衛生局長宛て「油の受領、保管及び処分の件」カネミ倉庫代表取締役加藤三之輔</ref>。{{何の|date=2019年4月}}
*1988年
* [[2002年]]([[平成]]14年) : 当時の[[厚生労働大臣]]だった[[坂口力]]が「カネミ油症の原因物質はPCBよりもPCDFの可能性が強い」と認めた。発症の原因物質はPCDFおよび[[コプラナーPCB|Co-PCB]]であると確実視されており、発症因子としての役割は前者が85パーセント、後者が15パーセントとされている。
*2004年
== 被害認定 ==
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