「東京市史稿」の版間の差分

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本来は[[東京市]]の歴史を編纂する事業であったが、[[江戸時代]]以前の歴史も参考として収められることとなり、実際にはこちらが内容の大半を占めている。
 
昭和18年(1943年)の[[東京都制]]施行後事業は[[東京都]]に引き継がれ、1968年以降は[[東京都公文書館]]が編纂を継続してきた。
 
== 沿革 ==
明治34年(1901年)10月、東京市参事会員[[中鉢美明]]の建議による「東京市政ニ関スル沿革史ヲ調査編纂スルノ議」が市参事会で可決され、東京市沿革史編纂委員が設置された。内容は「明治元年ヨリ三十四年度ニ至ル本市ニ関スル制度ノ沿革ヲ調査編纂スル」ことであった。翌年、東京市会で3ヶ年事業とされ、毎年予算が配分されたが、明治37年(1904年)には[[日露戦争]]により予算が縮小し、延期を余儀なくされた。
 
明治39年(1906年)、史論家・[[塚越停春|塚越芳太郎]]が招かれ、編集の中心となった。明治40年(1907年)には資料調査が概ね整い、4月に起稿、具体的な編集方針が定められた<ref>「東京市史編纂事業沿革」[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/764117/10?tocOpened=1]</ref>。篇立はとりあえず次の通りとし、全篇の完成を待たずに脱稿した篇から「東京市史稿」と題して出版することとなった。
* 『産業篇』全61巻 - 昭和10年(1935年)刊行開始、昭和29年(1954年)以降、令和3年(2021年)までほぼ毎年刊行。慶応3年(1867年)までの記事を収める。
 
== 東京市外篇 資料集成==
『東京市史稿』市街編が中断した後、事業を継承して刊行されている。編年体ではなく時代に沿ったテーマを設定し、テーマ別の史料集であとしている。
*第1期(明治27年から昭和1820年まで):「日清戦争と東京」「震災復興期の東京」など本編12巻(14冊)。[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0602t_syusei.htm]
*第2期(昭和18年から昭和30年代まで):「東京都制の成立」「オリンピックと東京」など本編5巻、図録2冊を刊行済(2021年3月現在)。残り3巻を刊行予定。[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0602t_syusei2.htm]
 
==関連書==
=== 東京市史外篇 ===
昭和初年に第一輯と第二輯が計画されたが、第一輯の一部のみが実際に刊行された<ref>刊行分の他、第一輯は「町[[会所 (近世)|会所]]」「[[札差]]」「江戸の[[俳諧]]」「[[隅田川]]」「江戸の[[寄席]]」「江戸名物考」、第二輯は「帝都の背景」「[[伝馬]]と[[飛脚]]」「社寺の分布」「江戸図の研究」「[[寛政]]時代の劇場」「[[両国]]と[[日本橋中洲|中洲]]」「[[学問所]]と[[寺子屋]]」等を予定していた。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1281652/6]</ref>。
 
:(※は昭和63年(1988年)聚海書林によって復刊)
 
===都史資料集成紀要===
第2次世界大戦後に刊行された「江戸東京の歴史に関する調査研究報告」で、かつての「東京市史外篇」の姉妹編ともいえるもの<ref>都史紀要1 はしがき[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0604t_kiyo01.htm]。当初は謄写版、1958年以降は活字版で刊行。</ref>。「銀座煉瓦街の建設」「元禄の町」など2014年までに42冊を刊行している。<ref>「都史紀要」[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0604t_kiyo.htm]。</ref>
『東京市史稿』市街編が中断した後、事業を継承して刊行されている。編年体ではなく、テーマ別の史料集である。
*第1期(明治27年から昭和18年まで):「日清戦争と東京」など本編12巻(14冊)。[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0602t_syusei.htm]
*第2期(昭和30年代まで):「東京都制の成立」など本編5巻、図録2冊を刊行済(2021年3月現在)。残り3巻を刊行予定。[https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0602t_syusei2.htm]
 
== 参考文献 ==