「関西電力100形無軌条電車」の版間の差分

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== 概要 ==
=== 100形 ===
1964年(昭和39年)の[[関電トンネルトロリーバス]]開通時に6両(101 - 106)が製造され{{Sfn|吉川 94|p=52}}、その後増備車として1966年(昭和41年)から1968年(昭和43年)にかけて4両(107 - 110)が製造された{{Sfn|吉川 94|p=55}}。
 
車体は[[大阪車輌工業]]で、側面窓は上段Hゴム固定・下段一段上昇式[[バス窓]]870mm870 mmピッチで10個並んでいる{{Sfn|吉川 94|p=54}}{{Sfn|吉川 94|p=56}}。床構造は18mm18 mm厚の[[難燃材料|難燃]][[合板]]を使用している。
 
乗降扉は車体前端左側一か所([[日本のバス車両#ドア配置|前扉]]のみ)で、折戸(幅930mm930 mm 有効幅750mm)750 mm)が採用された。後部右側後部には400mm400 mm幅の[[非常口]]が設置されている。
車内は[[日本のバスの座席|前向きシート]]で、客用扉側(進行方向左側)・非常口側(進行方向右側)とも2人がけ座席が11脚配置され{{Sfn|吉川 94|p=56}}、最後部座席は5人がけとなっている。[[冷房]]装置は設置されておらず、天井に[[ベンチレーター|通風器]]が設置されている。
200形の製造後、本形式の一部については中扉の増設と座席配置の変更(後述)を行ったため、座席定員が減少している{{Sfn|吉川 94|p=53}}。
 
[[要電機品制御器]]は[[東芝]]製で、[[弱め界磁]]付きの[[電気車の速度制御#抵抗制御|抵抗制御(弱め界磁)]]方式の装置が採用されていである{{Sfn|吉川 94|p=51}}。
集電装置は屋根上に設置された[[集電装置#トロリーポール|トロリーポール]]で、先端部はスライダー式となっている{{Sfn|吉川 94|p=52}}。
 
足回りは[[三菱ふそうトラック・バス|ふそう]]ブランドの大型バスと同等で、[[三菱自動車工業]](当時は[[三菱重工業]]<!--文献のある記述とはいえ、1964年時点では自工分社前。製造時期では中日本重工の可能性もありますが。-->)により製造された。[[トランスミッション|変速機]]は無く、[[歯車比|変速比]]は1固定、[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]は14段となっているがギアはなく[[アクセルペダル]]の踏み込み角度によって進段操作を行うという「手動進段」で{{Sfn|吉川 94|p=54}}、運転席のメーターパネル上部にはアクセル踏み込み量に応じて点灯するパイロットランプ(ノッチ表示灯)が10個装備されている{{Sfn|吉川 94|p=141}}。[[サスペンション]]は4輪[[リーフ式サスペンション|リーフ]][[車軸懸架|リジッド]]となっていた。
 
正面の前面窓上部には[[ワンマン運転|ワンマン]]表示{{Sfn|吉川 94|p=60}}と[[方向幕]]が設置されているが、方向幕は「扇沢 - 黒部ダム」で固定されている。
 
=== 200形 ===