「ベラルーシ語」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
192行目:
{{節スタブ|[[異音]]|date=2021年6月}}
 
{{ipa|g}}および{{ipa|ɡʲ}}の出現は稀で{{ipa|k}}および{{ipa|kʲ}}の[[同化 (音声学)#逆行同化|逆行同化]]による有声化(例:{{lang|be|вакзал}} {{IPA|vaɡˈzal}}「駅」)を除くと、いくつかの借用語に現れるのみである(例:{{lang|be|ганак}} {{IPA|ˈɡanak}}, {{lang|be|гузік}} {{IPA|ˈɡuzik}})。それ以外の通常は借用語においても固有語の場合と同様に摩擦音で発音される(例:{{lang|be|геаграфія}} {{IPA|[ɣʲeaˈɣrafʲija]}}「地理」)。加えて、{{IPA|ɡ}}と{{IPA|ɡʲ}}はそれぞれ{{ipa|k}}および{{ipa|kʲ}}が[[同化 (音声学)#逆行同化|逆行同化]]により有声化した異音として現れる事もある(例:{{lang|be|вакзал}} {{IPA|vaɡˈzal}}「駅」)。
 
音節末の{{ipa|v}}は{{IPA|w}}あるいは{{IPA|[u̯]}}のように発音され、二重母音を形成し、{{angbr|{{lang|be|ў}}}}と表記される<ref>{{cite encyclopedia |first=S. |last=Young |date=2006 |title=Belorussian |encyclopedia=Encyclopedia of language and linguistics |edition=2nd}}</ref>。{{IPA|w}}は時に語源的に{{ipa|l}}に由来して現れる事もある(例:{{lang|be|воўк}} {{IPA|vɔwk}}「オオカミ」、[[スラヴ祖語]]の{{lang|sla|*vьlkъ}}に由来)。ウクライナ語と同様に、動詞の過去時制においては{{ipa|w}}と{{ipa|l}}は交替する事がある(例:{{lang|be|ду́маў}} {{ipa|ˈdumaw}}「(彼は)考えた」 - {{lang|be|ду́мала}} {{ipa|ˈdumala}}「(彼女は)考えた」)<ref>{{Harvcoltxt|Mayo|2002|p=899}}</ref>。これは歴史的に見ればポーランド語における{{lang|pl|[[Ł]]}}(例:{{lang|pl|dumał}}「彼はじっと考えた」)と同様に{{lang|be|-л}}の母音化に起因するものである。