「垂直離着陸機」の版間の差分

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テイルシッターの飛行において離陸時に垂直から水平、着陸時に水平から垂直への遷移飛行では操縦が困難であった。また着陸時に操縦者が地面を直接見る事が困難であり、操縦が極めて難しかった。また着陸時に地面に対して完全な垂直姿勢を保つ事が要求され、手動操縦でも自動制御でも困難であった。付け加えて艦載機として用いる場合は、揺れる艦上において完全な垂直姿勢を保つことが要求され、全くもって不可能と言わざるを得なかった。着陸時の視界の問題は、機体姿勢に関わらず操縦席を傾けて水平を保つ事で、ある程度の解決がみられたが、他の問題は解決困難であり、実用化しなかった。テイルシッターは最下部に必ずキャスター状の車輪が取り付けられているが、これは着陸時に横風が少しでもあると風に流れて横移動しながら着陸することを余儀なくされるため、車輪が無いと地面に引っかかって重心の高い機体が簡単に倒れてしまうからである。
 
構造上垂直離着陸あるいは[[ホバリング]]時は回転プロペラ機の場合プロペラ後流が動翼にサイクリックピ当たることによって空中停止状態でも操縦が可能である。ジェ構がなければ垂直時機体制御場合困難推力偏向操縦する。またプロペラ機の場合は回転翼の反動(トルクロール)を打ち消すために[[2重反転プロペラ|同軸反転プロペラ]]が必要と採用れこれらが構造の複雑化を招く。近年は[[単段式宇宙輸送機]]や[[惑星探査機]]、[[UAV]]などで試みられている。
 
近年は[[単段式宇宙輸送機]]や[[惑星探査機]]、[[UAV]]などでも試みられている。
 
==== 主なテイルシッター ====