「乾湿計」の版間の差分

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精密測定の場合、相対湿度は乾球温度または湿球温度と乾球・湿球間の温度差と[[気圧]]とからスプルンク(Adolf Sprung [[1848年]] - [[1909年]])の式で計算する。式の補正値は、各通風方式ごとに用意されている。
:<math>e = e_\mathrm{sw} - A p (t_\mathrm{d} - t_\mathrm{w})</math>
ここで''e''は[[空気]]中の[[水蒸気]][[分圧]]、 ''e''<sub>sw</sub>は湿球温度における[[蒸気圧|飽和水蒸気圧]]、''A''=0.000662K<sup>-1</sup>(湿球が氷結していない時)は乾湿計係数、''p''は気圧、''t''<sub>d</sub>は乾球温度、''t''<sub>w</sub>は湿球温度である。この式の理論的根拠については[[ルイスの関係#応用]]を参照.
 
湿球が適切な湿潤状態でないと正確な測定ができない。湿球に巻くガーゼは木綿100%で油分や糊気を除去したものが最も適しており誤差が小さくなる。ガーゼや湿潤に用いる水に油分が含まれていると蒸発を阻害して実湿度より高い方向の誤差が増大する。ガーゼが汚れた場合は、新しいガーゼを煮沸または漂白して油分や糊気を十分に除去したものに取替える必要である。湿潤に用いる水は不純物が僅少な精製水が最適である。水道水や井戸水は使用不可能ではないが精製水と比べて不純物含有量が多いのでガーゼの汚損や腐食が早く、含有するカルシウムが感温球に付着固着すると誤差が増大する上に清掃が難しいので、なるべく精製水を用いるのが好ましい。