「ランゲルハンス細胞」の版間の差分
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'''ランゲルハンス細胞'''(ランゲルハンスさいぼう、{{lang-en-short|Langerhans cell}}、{{Lang-de-short|Langerhans-Zellen}})は、[[表皮]]に存在する[[樹状細胞]]の一つ。
発見者である[[ドイツ]]の[[医学者]][[パウル・ランゲルハンス]]にちなんで名づけられている。骨髄で造られ、表皮[[有棘層]]に存在する[[樹状細胞]]であり、表皮全体の細胞数の2〜5%を占めている。樹枝状の突起があり、皮膚免疫を司る沢山の
遊走性で、細胞内の[[抗原]]輸送を担うバーベック顆粒(Birbeck granule)があり、抗原を樹枝状の突起で取り込むとリンパ管を通って特定のリンパ節に移動し、抗原を[[T細胞]]に提示しこれを感作する。感作されたT細胞が皮膚に移行して抗原に出会うと[[サイトカイン]]を放出し、異物を殺傷したり炎症などを引き起こす。
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== ランゲルハンス細胞とアトピー性皮膚炎 ==
ランゲルハンス細胞と[[アトピー性皮膚炎]]と
新しい発見として2005年、ランゲルハンス細胞は病原体の侵入があると免疫系細胞に警戒態勢をとらせると考えられてきたが、それにとどまらず感染や炎症に対する皮膚の反応を弱めていることを<ref name=D>[http://opa.yale.edu/news/article.aspx?id=1868 Langerhans Cells Regulate Immune Reactions in the Skin(ランゲルハンス細胞は免疫反応を調節する)]</ref>、エール大学医学部の研究者たちが明らかにした。
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*1970年、ワルドマン(Waldmann)がランゲルハンス細胞がリンパ節でT細胞に抗原提示をする相互連結性嵌入細胞と同定した。
*1973年、ロックフェラー大学の[[ラルフ・スタインマン]]がマウスの脾臓で同じ細胞を再発見した。突起のある腕をもつ外観から「樹状細胞」と改めて命名した。
*2005年、[[イェール大学]]医学部が、ランゲルハンス細胞は免疫反応を調節することを発表。
*2009年、慶應義塾大学医学部の久保亮治特別研究講師・天谷雅行教授らは、ランゲルハンス細胞の細胞突起が、表皮に形成される皮膚バリアを突き抜けて外界の抗原、異物を取り込むことを発見。
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