「行 (仏教)」の版間の差分

[[悟り]]に到達するための'''[[修行]]'''のこと<ref>{{kotobank|行|2=精選版 日本国語大辞典}}</ref>。[[菩薩]]の行願（修行と誓願）、行証（修行とその結果である証悟）、[[加行]]（けぎよう、準備的修行）、信行（信心と修行）、大行大信（名号の働きとしての称名と信心）、解行（理解と修行）、行学（実践と学問）などの「行」は実践（{{Lang|sa|चरित}} {{IAST|carita}}、caryā、pratipatti）であり、繰り返し身につけるという意味の'''[[修行]]'''（{{IAST|bhāvanā, anuyoga}}）をいう。

歩くこと<ref>{{kotobank|行住坐臥の四威儀のうちの「|2=精選版 日本国語大辞典}}</ref>、行」くこと{{Sfn|岩波仏教辞典|1989|p=336}}（{{Lang|sa|गम्मन}} {{IAST|gamana}}）は歩くことである。行住坐臥の[[四威儀]]の一つ<ref>{{kotobank|行|2=精選版 日本国語大辞典}}</ref>。

我々の身心を構成する五つの要素である[[五蘊]]（ごうん、色受想行識）の「行」と、[[十二因縁]]<ref>{{kotobank|行|2=精選版 日本国語大辞典}}</ref>（十二縁起）の第二支の「行」は、いずれも意識を生ずる「意志作用」「志向作用」である。心の働きが一定の方向に作用していくこと、意志形成力のこと<ref>頼富本宏他「{{Sfn|図解雑学　 般若心経」ナツメ社 |2003年|p=76}}。善悪の一切の行為のこと<ref>{{kotobank|行|2=精選版 P76日本国語大辞典}}</ref>。例えば、桜を見て、その枝を切って瓶にさしたり、苗木を植えてみようと思い巡らすこと、が挙げられる<ref>頼富本宏他「{{Sfn|図解雑学　 般若心経」ナツメ社 |2003年 P90|p=90}}</ref>。