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[[File:Wizarding_World_of_Harry_Potter_-_Quidditch_gear_(5014156072).jpg|thumb|right|クィディッチ用品]]
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'''クィディッチ''' (英語 quidditch)はハリー・ポッター・シリーズに登場する架空のスポーツ。箒に乗って飛行する7人の選手で1チームを構成し、試合では楕円状の競技場の上空で2チームが4つのボールを使って対戦するという設定<ref name=kuwano>桑野久子 [http://id.nii.ac.jp/1473/00006842/ 『ハリー・ポッター』におけるクィディッチ : 学校物語のスポーツについての一考察]</ref>。
日本語で他に'''キディッチ'''<ref>翻訳の世界2000.4号 p.65、「[[栗原知代]]の洋書指南 NO.58」</ref><ref>http://kyoshoku.coop.nagoya-u.ac.jp/kakehashi/fn/59.html</ref>、'''クイディッチ'''<ref>https://id.nii.ac.jp/1133/00001645/</ref>とも。
==物語における位置付け==
魔法学校を舞台とする[[ハリー・ポッター・シリーズ]]中でクィディッチというスポーツは学校生活を構成する要素の一つである<ref name=kuwano/>。これは{{仮リンク|Eton wall game|en|Eton wall game}}や[[ラグビー]]の歴史のある[[イートン・カレッジ]]のようなイギリスの[[パブリックスクール]]の伝統を踏まえた設定だと考えられる<ref>''Sport and Society: A Student Introduction'', edited by Barrie Houlihan, p.56</ref><ref>伊村元道「寄宿学校今昔、現代の学校制度」『英語教育』52(8), 2003-10</ref><ref>鈴木秀人「クィディッチの寮対抗戦 スポーツが生まれた国、イギリスの現在」『英語教育』52(8), 2003-10</ref>。1997年に出版されたシリーズ第1巻の『[[ハリー・ポッターと賢者の石]]』で主人公ハリー・ポッターは実力を見込まれて自分の寮のクィディッチ選手の一人となり、シーカーのポジションを務める。その後作中では寮対抗のクィディッチの試合、プロ選手の試合などが描写される。
別途出版された『[[クィディッチ今昔]]』には、ハリー・ポッター・シリーズの世界でのクィディッチの歴史が古代にまで遡って描かれている。
==語誌==
「ditch」（溝）の一種を指す意味での「quidditch」という単語は古くから[[英語]]に存在していた<ref>[http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cambridgeshire/4675555.stm BBC NEWS | UK | England | Cambridgeshire | Village sign attracts Potter fans]</ref>。[[J・K・ローリング]]自身は深く考えずに("on a total whim")作中のこのスポーツにこの名前を付けたと述べた<ref>https://wamu.org/story/16/12/29/j-k-rowling-rebroadcast/</ref><ref>http://www.accio-quote.org/articles/1999/1299-wamu-rehm.htm</ref>。
[[オックスフォード英語辞典]]は2017年にハリー・ポッター・シリーズの「quidditch」を新語として採録した<ref>[https://www.bbc.co.uk/news/uk-39586989 The next Harry Potter words to join the dictionary? - BBC News]</ref>。
==ゲームの設計==
ローリングによれば、クィディッチは[[バスケットボール]]に似ているという<ref name=kuwano/>。
==マグルクィディッチ==
[[File:Muggle Quidditch.jpg|thumb|right|地上のクィディッチ]]
{{Main|{{仮リンク|クィディッチ (現実の競技)|en|Quidditch (real-life sport)}}}}
ハリー・ポッター・シリーズのクィディッチを元にした球技がアメリカの学生によって2005年に始められた<ref name=asahi>[https://www.asahi.com/articles/ASM720BVSM71UTQP01S.html マグルでもできるクィディッチ ほうきを外すと「注意」 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上：朝日新聞デジタル]</ref><ref>https://quidditchjapan.org/</ref>。7人対7人で対戦する[[ジェンダーフリー]]な競技であり、プレイヤーは箒を股にはさんで競技場を走る<ref name=segrave/>。14名の他、どちらにも属しないsnitch runner（1名）というポジションもある<ref name=asahi/><ref>[http://magazine.ucla.edu/features/brooms_up_extra_rules/ Muggle Quidditch: The Rules - Feature - UCLA Magazine Online]</ref>。
この競技は複数の既存の競技をもとにしており、[[ラグビー]]、[[ドッジボール]]、[[鬼ごっこ]]、[[レスリング]]、[[ラクロス]]の要素が見られる<ref name=segrave/>。
40以上の国々に計2万人あまりのクィディッチ競技者がいる<ref name=segrave>Segrave, Jeffrey. (2021). The Wonderful World of Quidditch: An Innovative Model of Gender Inclusivity. {{DOI|10.1007/978-3-030-63765-1_11}}.</ref>。
==参考文献==
<references/>
{{Sports-stub}}{{Lit-stub}}
{{Authority control}}
{{DEFAULTSORT:くいていつち}}
[[Category:架空のスポーツ競技]]
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