「塩化カリウム」の版間の差分

=== 医学 ===
{{main|en:Potassium chloride (medical use)}}
カリウムイオンは体内で、ナトリウムと共に[[膜電位]]の形成に寄与している。通常の状態ではカリウムイオン濃度は細胞内で高く、体液(血液も含む)中では低くなるように維持されている。血液中のカリウムイオン濃度が低い状態では、[[低カリウム血症]]という倦怠感、脚のけいれん、脱力感といった症状を示すことがある。[[低カリウム血症]]の治療として静脈注射されるが、薬剤の規定量が決められており、腎疾患などがある場合は投与に慎重さを求められる。[[WHO必須医薬品モデル・リスト]]の候補としても挙げられている。[[高カリウム血症]]を起こさない限りは安全であるが、高カリウム血症となった場合は副作用として、心停止の他、腹痛、消化性潰瘍疾患などを引き起こす
 
腎疾患や高濃度の静脈内投与等により[[高カリウム血症]]を起こさない限りは安全であるが、高カリウム血症となった場合は副作用として、腹痛、消化性潰瘍疾患などを引き起こす。さらに血中に高濃度のカリウムが投与されると、不整脈から最悪の場合は心不全にいたり死亡することがある。
 
;死刑
:腎疾患や高濃度の静脈内投与により高カリウム血症を引き起こされた場合、不整脈から最悪の場合は心不全にいたり死亡することがある。なお、医学や獣医学などの分野では、動物に対する[[安楽死]]などの目的で心停止液としても利用される<ref>[[チオペンタール]](意識喪失)、筋弛緩剤(呼吸筋の無力化)とともに[[死刑]]の執行に使用される three drug cocktail の最後に心停止させるために使用される薬物([[薬殺刑]])。[[ジャック・ケヴォーキアン]]の自殺装置に使用されたことにより、派生的に多くの[[安楽死|積極的安楽死]]の薬剤の一つとして知られるようになった(ジャック・ケヴォーキアンの[[ジャック・ケヴォーキアン#タナトロン|タナトロン]]参照のこと)</ref><ref>[http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/ouu/euthanasia2.html 動物実験における安楽死法 秋田大学バイオサイエンス教育・研究センター 動物実験部門]</ref>。また、[[アメリカ合衆国]]では薬物による[[死刑]]執行時に使用する薬物としても知られる。
 
:死刑の際には、three drug cocktail と呼ばれる 3つの薬剤が使用される。(1)意識を喪失させる薬剤(2)呼吸する筋肉を止める薬剤(3)心停止させる薬剤の3番目に使用されるが、(1)が正常に機能しなかった場合は、苦痛を感じることとなる。この方法は、手順が煩雑でミスが起きやすい。そのため、残酷で異常な刑罰を課すことを禁じる[[アメリカ合衆国憲法修正第8条]]に反するという意見もあり、一度の薬物投与で済む[[バルビツール酸系]]の薬物に変える議論も起きている<ref>[https://newrepublic.com/article/117641/three-drug-cocktail-death-penalty-used-oklahoma-mess The Three-Drug Death Penalty Cocktail is a Mess] 出版者:{{ill2|The New Republic|en|The New Republic}} 参照日:2021.7.17</ref>。
 
== 製法・産出 ==