「ロトの娘たち」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
8行目:
『創世記』19章では2人の娘しか言及されておらず、[[ロト (聖書)|ロト]]とその家族は[[ソドムとゴモラ|ソドム]]に住んでいる。2人の天使がソドムに訪れると、ロトは彼らを歓迎する。しかし、町の住民たちがロトの家を包囲し、彼らに2人の客人(ソドムを滅ぼしに来た天使)を強姦させることを要求する。ロトは代わりに処女である2人の娘を差し出そうとする({{Bibleverse-nb||Genesis|19:8|HE}})。
 
14節によると、ロトには義理の息子がいて「彼の娘たちと結婚した」と書かれている({{Bibleverse-nb||Genesis|19:14|HE}})。これはロトの娘たちが処女だったという記述と矛盾する。[[新国際版聖書]]によると、これらの人々は彼の娘たちと「結婚することを誓った」だけである。[[:en:Robert Alter|ロバート・アルター]]は15節の「あなたと一緒に残っている二人の娘」という言及は、ロトの二人の処女の娘は彼と一緒に街を出たが、彼には他に結婚した娘がいて義理の息子たちと一緒に残ったことを示していると指摘している{{sfn|Alter|2008|p=93}}。
 
暴徒たちがロトの申し出を拒否すると、天使(住民たちが同性強姦しようとした客人)はこれから町がことごとく滅ぼされるのでその前にロトとその家族が町を去るよう警告する。
23行目:
|url=https://archive.org/stream/erotikabiblion00mirauoft#page/n11/mode/1up
}}</ref>。
 
多くの学者が、ロトの娘たちの2つのエピソードの間に関連性を見出している。[[:en:Robert Alter|ロバート・アルター]]によれば、この最後のエピソードは、「彼の軽率な申し出に対して、計り知れないほどの正義が下されたことを示唆している」という{{sfn|Alter|2008|p=92}}。
 
エスター・フックスによれば、このテキストはロトの娘たちを「近親相姦的な『レイプ』の発案者と加害者」として提示している{{sfn|Fuchs|2003|p=209}}。[[:en:Robert Alter|ロバート・アルター]]もこれに同意し、長女が「彼と一緒に寝ましょう」と言ったとき、この文脈におけるヘブライ語の動詞の意味は「『レイプ』に近い」と付け加えている{{sfn|Alter|2008|p=96}}。
 
{{Commonscat|Lot and his daughters}}