「新幹線200系電車」の版間の差分

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[[集電装置]]は0系から引き続き下枠交差型パンタグラフが採用された。PS201と呼称される。集電舟(架線と接触する部分)が可動式となった微動すり板を採用したことにより架線追従性が向上し、台枠をFRP製にすることで誘導障害の低減を図った<ref name="Fuji TEC200"/>。さらに、降雪対策として押上げ力を5.5kgから7.5kgまで向上させた<ref name="Fuji TEC200"/>。
 
当初の200系の編成では0系の設計を踏襲し電動車の各ユニットごとに1基のパンタグラフが搭載されていたが、パンタグラフが多いことが走行時の騒音源となっていたためには、車両間に[[特高圧引通線]]を引き通し、パンタグラフを上げないユニットには特高圧引通線からの架線電気を供給することにした。東北・上越新幹線は[[AT饋電方式]]を使用しており、[[BT饋電方式]]にはつきもののトロリー線に設けられたブースターセクションが無いため、ブースターセクション短絡によるトロリー線を流れる負荷電流短絡による破壊の心配が無く実施が可能であり、F・H・K編成では天井に這わせた高圧ケーブルによる特高圧引通線を車両に引き通し、各車両間をケーブルヘッドにより接続することによりパンタグラフの実使用数を削減することにした。0系とは違い、車両に設置されている空調室外機が車端部2箇所に集約されているため、200系ではこの様な引き通しが可能になった。なお使用しないパンタグラフの一部は、車体に搭載したまま折り畳んで予備として活用している。
 
この引き通し線は、新製時から引き通しがなされている1000番台車両の場合はすべて山側(列車を南北に延ばした際の西側)に設置された。しかし、新製後に改造して設置された0番台車両(E編成から改造されてF編成に編入されたものなど)のうち、225形などの奇数形式では引き通し線は海側(同、東側)に、226形などの偶数形式では山側に設置されている。
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=== 運転台 ===
主速度計は0系が針が横に動くアナログ指針式であったが、本系列では、[[発光ダイオード|LED]]ランプが横に向かって点灯するバーグラフ式となり、った。0系と同じく右奥に故障した際に使用されるバックアップの補助速度計が配置されているが、補助速度計は格納式となっており、前方視野を妨げないよう常時使用しない場合においては収納され、必要な場合のみ横にある取出しハンドルを操作することで、バネの力で上昇する仕組みとなっている。
 
国鉄の車両では初めて、[[操縦席|運転台]]に[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ支援装置]]を装備した(単色プラズマ[[ディスプレイ (コンピュータ)|キャラクタディスプレイ]]式)。この装置は9.6kbpsの[[デジタル変調#周波数偏移変調|FSK]] (Frequency Shift Keying) [[モデム]]伝送により、[[ドットマトリクス]]による[[片仮名]]・[[アルファベット]]・[[算用数字|数字]]のみを、8行×33文字(合計264文字を同時に表示可能)で各種情報を表示していた。たとえば走行中は、2行目に「ウンテンジョウタイ」、4行目に「TIME 00:00:00 キロ 12.2」、5行目に「SPEED 206 ノッチ B 3 」、6行目に「ATC 110 ジョウヨウ * 」7行目に「カイホウ」などのように表示されていた。