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== 概要 ==
マルチカムは幅広い環境や条件で使用できるよう設計された高い汎用性を持つ迷彩パターンである。その汎用性の高さから多くの派生型が存在しており、無許可のコピー品も含めて世界中の軍隊や法執行機関で広く使用されている。また民間向けの販売も行われているため一般人でも入手・使用すること可能である<ref>https://www.cryeprecision.com/</ref>。
 
2002年に初めて発表され、2002年~2004年に行われた[[アメリカ陸軍]]の戦闘服(ACU)用迷彩パターンの選定試験に参加したが、2004年に[[ACU (戦闘服)|UCP]]が採用されたためアメリカ軍での本格的な採用は見送られた。その後は民間向けの販売が中心となり、公的機関ではアメリカ軍のフューチャー・フォース・ウォーリア計画や一部の[[特殊部隊]]、[[麻薬取締局]]のFASTなどで採用されるにとどまっていたが、UCPが現場の兵士たちから不評であったため2010年にアメリカ陸軍に色彩を改良したものがOEFCP(Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern)として採用される<ref>http://www.blackwaterusa.com/btw2004/articles/1101frank.html</ref><ref>https://soldiersystems.net/2009/06/17/congress-cares-about-camo/</ref>。その後[[イギリス軍]]、[[オーストラリア軍]]、[[ポルトガル軍]]など各国での採用が進んでおり、アメリカ国内においても[[FBI]]やオレゴン州警察の[[SWAT]]チームなど様々な法執行機関で採用されている。またロシアでも一部の特殊部隊での使用が確認されているほか、中国においても無許可のコピー品と思われる派生型の存在が確認されている<ref>https://www.guancha.cn/military-affairs/2015_08_23_331650_1.shtml</ref>。
 
== 外観 ==
マルチカムは基調色を[[茶色]]から明るい[[カーキ色]]と[[ライムグリーン]]の[[グラデーション]]とし、斑点は[[緑]]と[[黄緑]]のグラデーションと明るい[[ピンク色]]のものを均等に配している。これにより、見る角度によって緑にも見えたり茶色にも見えたりする上、斑点によって基調色が分断されて見える。垂直に配された斑点は草や木立、基調色のグラデーションは水平方向の模様を醸して裸地・草原・水面を偽装している。配色や模様のみならず、クライCrye Precision社純正の生地は可視光・赤外光の反射率や吸収率までが草原や土壌と同程度になるように作られており、その効果がクライCrye Precision社のサイトで公開されている。
 
== バリエーション ==
様々な派生型が存在しており、2013年11月25日にはCrye Precisionは、オリジナルの「社からマルチカムのバジナル」の他に、4色のパタショを発表ました。て、砂漠や乾燥した地域環境向けの「マルチカムアライド」、熱帯雨林向けの「マルチカムトロピック」、積雪地域向けの「マルチカムアルパイン」といった局地、そして高リスク環境下で活動する法執行機関向け各環境に最適化したタイプの他に、迷彩効果ではなく示威やイメージ効果を目的として設計された法執行機関向けのマルチカムブラック」と呼ばの計4種類が発表さるタイプも存在する<ref>https://multicampattern.com/multicam_patterns/#multicam_pattern</ref>。またその他にもイギリス陸軍が採用したMTP(Multi-Terrain Pattern)のように採用国の要求性能に合わせて調整されたタイプが数多く存在する<ref>http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8422942.stm</ref><ref>https://www.joint-forces.com/features/kit-camo/19925-new-portuguese-acu-m18-camouflage-pattern</ref>。