「ピピンアットマーク」の版間の差分

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|名称 = ピピンアットマーク
|ロゴ =
|画像 = [[画像:Pippin-Atmark-Console-Set.png|260px180px]]
|画像コメント = ピピンアットマーク
|メーカー = [[Apple|Apple Computer]]<br />[[バンダイ]]
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|次世代ハード =
}}
'''ピピンアットマーク''' ((''Pippin atmark''''Pippin @.) '')とは、[[バンダイ|バンダイ・デジタル・エンタテイメント]]がApple Computer(現:[[Apple]])と共同開発した[[Macintosh]]互換の[[マルチメディア機]]。名前の「ピピン」は[[リンゴ]]の一品種からとられている。
 
== 概要 ==
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不振とされる家庭用ゲーム機でも数十万台から数百万台以上を販売していた当時、ピピンアットマークは50万台を製造してわずか4万2千台しか販売できず、「世界で最も売れなかったゲーム機」として知られている<ref>{{Cite web |author=[[:en:PC World|PCWorld]] |date=2007-05-07 |url=https://gigazine.net/news/20070507_worst_selling_consoles/ |title=世界中で売れなかったゲーム機ワースト10 |publisher=[[GIGAZINE]] |accessdate=2021-03-26}}</ref><ref name="4gamer_20210311039">{{Cite news|url=https://www.4gamer.net/games/999/G999903/20210311039/|title=世界で最も売れなかったゲーム機「ピピンアットマーク」に迫る。NHK BSプレミアム「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」第1回が3月19日放映|newspaper=4Gamer.net|publisher=aetas|date=2021-03-11|accessdate=2021-05-29}}</ref>。
 
== 販売歴史 ==
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=== 販売 ===
本製品は、[[1996年]]3月から[[日本]]{{R|PCwatch19960528}}<ref name="ITMedia20191204">{{Cite web|title=『ジャンプ』伝説の編集長が、『ドラゴンボール』のゲーム化で断ち切った「クソゲーを生む悪循環」|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1912/05/news014_2.html|website=ITmedia ビジネスオンライン|accessdate=2020-01-04|date=2019年12月04日}}</ref>および[[アメリカ合衆国]]にて販売された。当初は電話注文か、加盟店での販売のみであったが、1996年6月15日からは[[モデム]]を別売りにした廉価版が、各種周辺機器と同時に一般店舗で販売された<ref>[https://web.archive.org/web/19970627105348/http://www.bdec.co.jp/ja/f_new.html ピピン@アットマーク店頭販売、単体販売開始!! 6月15日より「ピピン@アットマーク」の店頭販売を開始します。] バンダイ・デジタル・エンタテイメント (waybackmachine)</ref>。
 
本製品は家電量販店での販売を想定していたにもかかわらず、家電業界の商習慣に反してリベートを一切支払わないという条件が立てられたため、本製品の販売部門の課長に就任した川口勝は家電製品の営業実績がなかったこともあって困惑したものの、Appleのブランド力をもって交渉を推し進めるしかなかった<ref name="nikkei20170606"/>。また、量販店による値引き販売を防ぐため、バンダイ側が一括で在庫を管理し、店側には発注書を渡したうえで、客がバンダイに送った発注書の数に応じて手数料がバンダイに支払われるという仕組みが作られた<ref name="nikkei20170606"/>。この仕組みは、Apple側の担当者である[[原田泳幸]]により、'''デジタル・ディストリビュート・システム'''と名付けられた<ref name="nikkei20170606"/>。さらに、漫画雑誌『[[月刊少年ギャグ王]]』にて大々的な販売告知キャンペーンがおこなわれた<ref name="nikkei20170606"/>。
 
== ハードウェア ==
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=== サービス ===
* [[インターネット]]接続サービス
** バンダイ・デジタル・エンタテインメント運営の「アットマークチャネル」に入会すると、ピピンアットマークを使用してインターネット、各通信サービスの利用が可能。
** 基本料金:2,000円(ただし、1月間に10時間以上利用した以降は1分毎に10円の超過料金が掛かる。また、最寄りのアクセスポイントまでの電話料金は別途必要) 
** [[キャプテンシステム]]への接続も可能であった。
 
== 仕様 ==
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: 本体、付属コントローラー、Pippin用CD-ROM(テレビワークス、PEASE)
 
== オプション周辺機器 ==
[[ファイル:Bandai-Apple-Pippin-Modem.jpg|サムネイル|ATMARKモデム]]
* ATMARKモデム(¥12,800):データ転送速度 14,400[[ビット毎秒|bps]](サイズ:H26×W71×D91/重さ:約0.3kg)
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* 対応プリンタ:Apple [[Color StyleWriter]] 1500, 2200, 2400, 2500 Apple StyleWriter II, 1200
** 作成したテキストやイラストをプリントアウト可能。
 
== サービス ==
* [[インターネット]]接続サービス
** バンダイ・デジタル・エンタテインメント運営の「アットマークチャネル」に入会すると、ピピンアットマークを使用してインターネット、各通信サービスの利用が可能。
** 基本料金:2,000円(ただし、1月間に10時間以上利用した以降は1分毎に10円の超過料金が掛かる。また、最寄りのアクセスポイントまでの電話料金は別途必要) 
** [[キャプテンシステム]]への接続も可能であった。
 
== 対応ソフト ==
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* ウルトラマンクイズ王(キング)
ほか
 
== 販売 ==
本製品は、[[1996年]]3月から[[日本]]{{R|PCwatch19960528}}<ref name="ITMedia20191204">{{Cite web|title=『ジャンプ』伝説の編集長が、『ドラゴンボール』のゲーム化で断ち切った「クソゲーを生む悪循環」|url=https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1912/05/news014_2.html|website=ITmedia ビジネスオンライン|accessdate=2020-01-04|date=2019年12月04日}}</ref>および[[アメリカ合衆国]]にて販売された。当初は電話注文か、加盟店での販売のみであったが、1996年6月15日からは[[モデム]]を別売りにした廉価版が、各種周辺機器と同時に一般店舗で販売された<ref>[https://web.archive.org/web/19970627105348/http://www.bdec.co.jp/ja/f_new.html ピピン@アットマーク店頭販売、単体販売開始!! 6月15日より「ピピン@アットマーク」の店頭販売を開始します。] バンダイ・デジタル・エンタテイメント (waybackmachine)</ref>。
 
本製品は家電量販店での販売を想定していたにもかかわらず、家電業界の商習慣に反してリベートを一切支払わないという条件が立てられたため、本製品の販売部門の課長に就任した川口勝は家電製品の営業実績がなかったこともあって困惑したものの、Appleのブランド力をもって交渉を推し進めるしかなかった<ref name="nikkei20170606"/>。また、量販店による値引き販売を防ぐため、バンダイ側が一括で在庫を管理し、店側には発注書を渡したうえで、客がバンダイに送った発注書の数に応じて手数料がバンダイに支払われるという仕組みが作られた<ref name="nikkei20170606"/>。この仕組みは、Apple側の担当者である[[原田泳幸]]により、'''デジタル・ディストリビュート・システム'''と名付けられた<ref name="nikkei20170606"/>。さらに、漫画雑誌『[[月刊少年ギャグ王]]』にて大々的な販売告知キャンペーンがおこなわれた<ref name="nikkei20170606"/>。
 
== 反響 ==