「辺境警備」の版間の差分

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: 本作の主人公。兵法の教科書に載るほどの切れ者だったが、親友ロレアンの多情な妻シルフィンの腹いせに北西国境部のドレングへ左遷されてしまう。「不良中年」を自称し、身を慎む様子も無く遊び歩き、ひっきりなしに「都へ帰りたい」とグチを漏らすが、本質的には達観した人物。若い頃は、現在からは想像も付かないほどの美形だった。30代半ばだが、ヒゲのせいか老けて見られがち。王都での神官さんとヴォルグの事件後、背高さんの正体と事情を知らされた。終盤、旧友と共に国境沿いで起こった紛争に派遣されて辺境を去る。15歳しか違わない神官さんに「父親のように思っていた」と言われ、ショックを受ける。
: 最終章で東方諸国の内紛に介入して岩砂漠を飛び回っていたが、東の果てに留まらなければならなかった。部下たちを愚痴の巻き添えにしていたが、イドラグールに取材旅行に向かう画家モレスの道案内を引き受け、カイルや背高さんと再会し、冥王の復活を阻止する戦いに協力することになる。
: 『虚妄の女王~辺境警備外伝~』でルウム王国軍軍団長としてエアドロム王国の新女王セオドラ(フィアンナ)とライド王子に対面する。
; “神官さん”ジェニアス・ローサイ
: 3年前に、ドレング神殿に赴任してきた美青年。頭がいいが生真面目で融通のきかないところがあり、隊長さんの言動にいちいち説教をする。自身の美貌を称賛すると怒る。しかし、懲りない性格なので後見人である背高さんに心配される。生まれてすぐ背高さんに拾われドル・ドナ老師に預けられて神殿で育った孤児。辺境への赴任の裏には何らかの事情があったようだが、その点に関しては何も語らない。一度はドル・ドナ老師によって王都へ呼び戻されるも、因縁の傭兵ヴォルグとの再会を経て、再び辺境へ戻った。実はかつて親友エルフリードから義母イヴリンを紹介されたことが切っ掛けで、父アベルが婚約者だったイヴリンを裏切って母エルウィングと結婚し、その息子「エステル・シルヴァスタイン」として生を受けたことを知る。しかしイヴリンの愛人だったヴォルグの陰謀により、イヴリンとエルフレードが死を遂げ、自身も心身ともに傷ついたことが明らかになる。女性と見られるのを嫌がりながら髪を伸ばしているのも、村の少女ジュディスの恋心に応えられぬことに苦悩したのも、婚約者を裏切った実父を許せず、自身が同じ過ちを犯さないよう女性を遠ざけるためだった。