「カツオ」の版間の差分

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[[Image:100_views_edo_043.jpg|200px|thumb|『[[名所江戸百景]]』「日本橋江戸ばし」 作品名は[[日本橋]]から[[江戸橋]]を望むの意。右下の桶の中に、縞模様が浮いていて活きのよい初鰹]]
{{Commonscat|Hatsugatsuo|初ガツオ}}
: [[江戸時代]]には人々は初鰹を特に珍重し、「目に青葉 山時鳥(ほととぎす)初松魚(かつお)」という[[山口素堂]]の[[俳句]]は有名である。この時期は現代では5月から6月にあたる。殊に江戸においては「[[いき|粋]]」の観念によって初鰹志向が過熱し、非常に高値となった時期があった。「女房子供を[[質屋|質]]に出してでも食え」と言われたぐらいである。1812年に[[歌舞伎]]役者・[[中村歌右衛門 (3代目)|中村歌右衛門]]が一本三両<ref group="注釈">現代の金額に換算すると約20万円相当。</ref>で購入した記録がある。江戸中期の[[京都]]の[[漢詩]]人・[[中島棕隠]]は「[[蚊帳]]を殺して鰹を買う食倒れの客」(蚊の季節に蚊帳を金にかえてでも鰹を買う)と江戸の鰹狂いを揶揄する詩を遺している<ref>青木正児『琴棊書画』([[東洋文庫]]、1958年)、「三都穴さがしの狂詩」の章</ref>。庶民には初鰹は高嶺の花だったようで、「目には青葉…」の返歌となる[[川柳]]に「目と耳はただだが口は銭がいり」といったものがある。このように初鰹を題材とした俳句や川柳が数多く作られている。ただし、水揚げが多くなる夏と秋が[[旬]](つまり安価かつ美味)であり、産地ではその時期のものが好まれていた。
; 戻りガツオ
: 9月から10月にかけての戻りカツオは脂が多い。質の良い物は[[マグロ]]の[[トロ]]にも負けない脂のうまさがある。