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『'''キケン'''』(きけん)は[[有川浩|有川ひろ]]による日本の[[小説]]。[[イラストレーション|イラスト]]は[[徒花スクモ]]。「[[小説新潮]]」2009年3月号から7月号に連載された後、2010年1月20日に[[新潮社]]より単行本が発行された。その後、2013年7月に[[新潮文庫]]から文庫本が<ref>{{Cite web|title=有川浩 『キケン』 {{!}} 新潮社|url=https://www.shinchosha.co.jp/book/127632/|website=www.shinchosha.co.jp|accessdate=2021-09-09|language=ja}}</ref>、2016年6月に[[角川文庫]]から文庫本が<ref>{{Cite web|title=キケン|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321510000091/|website=KADOKAWAオフィシャルサイト|accessdate=2021-09-09|first=KADOKAWA|last=CORPORATION}}</ref>、2017年1月に[[KADOKAWA]]から単行本がそれぞれ発売されている<ref>{{Cite web|title=キケン|url=https://www.kadokawa.co.jp/product/321510000091/|website=KADOKAWAオフィシャルサイト|accessdate=2021-09-09|first=KADOKAWA|last=CORPORATION}}</ref>。
『'''キケン'''』(きけん)は[[新潮社]]より出版された[[有川浩]]の[[小説]]。[[イラストレーション|イラスト]]は[[徒花スクモ]]。
 
== あらすじ ==
そんな、理系男子達の爆発的熱量と共に駆け抜けた、黄金時代を描く青春物語だ。
 
== 主な登場人物 ==
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=== 機械制御研究部(機研=キケン) ===
三回生は全員[[幽霊部員]]、四回生は8人いたらしいが卒論のため引退。
 
; 上野 直也(うえの なおや)
: 部長。2回生→3回生。250ccほどの[[オフロードバイク]]を乗り回す。「成南の[[セオドア・カジンスキー|ユナ・ボマー]]」の異名を取る[[爆弾]]マニアで、部の中でも特に危険人物と見なされる。また、元山らが入学した年の学祭の一件から「クレイジーライダー」という異名も出来た。
: 大学の最寄り駅から乗換えを含め電車で15分+徒歩15分ほどの所にある実家は豪邸だが、小学3年生の彼の[[火薬]]実験で壊されかけたため、彼だけ庭の[[プレハブ小屋]]に隔離されている。しかし、結婚後はすっぱりと火薬を止めた。
: 元山らが入学した年の部活紹介イベントでグラウンドに組み上げた角材の櫓を特製の[[遠隔操作]]式爆弾(要するにただの爆弾)で吹っ飛ばす、県主催のロボット相撲大会に出したロボットに[[圧縮空気]]を使った[[自爆]]ギミックを仕込ませるなど、やることは横暴で無茶苦茶だが、人を見る目は的確で、唯一の同期である大神には頭が上がらない。天敵は曽我部教授で、1回生の時の[[パーソナルコンピューター|PC]]研との決闘騒ぎ以来目を付けられている。
; 大神 宏明(おおがみ ひろあき)
: 副部長。2回生→3回生。やや強面。普段は温厚だが、怒った時は上野でも手に負えない。暴走しがちな上野のストッパー役にして、「苗字が一文字足りない」(「大魔神」=苗字の間に「魔」が足りない)男。部内の会計等も担当している。
: 一時期、近郊のお嬢様大学である白蘭女子大の学生七瀬と付き合っていたが、ある一件がきっかけで別れる。結婚後は3人の子供(年子)をもうけ、子煩悩な父親となったらしい。
: 年の離れた4人の弟妹がおり、家の中では振り回されがち。実は[[空手]]経験者で[[黒帯]]だった。父親が弱点。
; 元山 高彦(もとやま たかひこ)
: 上野に捕まった[[電気工学]]科1回生→2回生。眼鏡をかけた「お店の子」(実家が[[喫茶店]]という事から)。実家は[[自転車]]で15分ほどのところにある。池谷とは入学式の際、席が隣同士だったことで知り合った。
: 作中では数少ない常識人で、主要人物の中では割と突っ込み役が多い。実家の手伝いもしていることから気配りは濃やかで、他の部との渉外も自然と彼の役割に。学祭の出店では[[ラーメン]]の味を改善するべく(同級生に”どこかの軍曹になっている”といわれるほど)大活躍。
: 本作は現在のが過去の話をねだったために語られた回想のような形式で進む。
; 池谷 悟(いけたに さとる)
: 元山とともに掲示板の部員勧誘チラシを見ていたところ、上野に捕まった応用電子科1回生→2回生。部内では比較的おおらかな性格。情報通な面あり「機研」の噂話も仕入れていた。地元は山や林道が多く、[[コンビニエンスストア|コンビニ]]へ行くにも時間がかかる場所だったので、現在は下宿住まい。中型バイクの免許を持つ。
: 大抵のことには動じない、落ち着いた性格なので、[[ロボット相撲]]大会では操縦者に抜擢される。ちなみに機体名はサトルくん1号」で、上野から勝手に命名された
; 臼井(うすい)
: 元山らの同期生。機械設計に長けるため、ロボット相撲のための[[ロボット]]製作を担当。
; 森下(もりした)
: 元山らの1学年下。[[工業高校]]で全国系のロボットバトルに参加し、好成績を導いた立役者で、入学時からキケン部員にマークされていた。臼井同様ハードの設計に長ける。
 
=== その他 ===
'''七瀬 唯子 (ななせ ゆいこ)'''
 
 白蘭女子大学の2回生。白蘭の学祭に訪れていた大神に誤って水をジーンズにかけてしまい、それを気遣った大神に恋心を抱く。その後大神に告白されて、交際関係に発展する。
 
 だが、自身の家に大神を泊めようと招いたときに、大神にソファーに押し倒されたことに嫌悪感を露わにし、破局することとなった。
 
'''曽我部 (そがべ)'''
 
 上野の教授であり、最大の天敵。
 
== 用語 ==
: [[学祭]]の[[模擬店]]では毎年[[ラーメン屋]]を出して30万の元手を3倍にしてきたが、代々受け継がれているその[[屋台]](木造[[プレハブ]]で簡単に組み立てられる工夫がある)も作りこんであり、学生の模擬店のレベルを越えてしまっている(「木造工事班」の仕事らしい)。ただし、ラーメン自体の出来は毎年イマイチで、学祭終盤に「奇跡の味」と呼ばれてきた、極上のものがまぐれで出る程度。それを改善すべく「お店の子」元山が奮闘する。
: なお、元山らの代で確立した各ラーメンのレシピと[[無線通信|無線]]を用いた中央コントロール式の[[出前]]システムは、彼の卒業から10年経っても伝統として守られている。
; PC研究会 (PC研)
: キケンを敵視しているサークル。[[おたく|オタク]]の集団でもあり、前年度は「[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]研究」という名目で比較的まともなプログラムを作って学校の上層部をごまかしたが、裏では[[フリーウェア]]を丸パクりした[[ギャルゲー]]を作って通販し、クラブハウスの公共部におけるマナーも悪かったという。現在の3回生が幽霊部員と化した後のキケンに喧嘩を売ったが、上野に煽られて12対2の[[決闘]]騒ぎに発展した結果、その同期である現在の4回生が手を貸すまでもなく上野と大神の2人だけで撃退したらしい。
: 元山らが入学した年の学祭では、キケンに対抗するためにラーメン屋を出すが、[[インスタントラーメン|インスタント]]なの麺であることがバレてすぐに閑古鳥が鳴いた。また、あくどい手を使って出前に出た元山を陥れようとしたが、事件異変に気づいた上野たち問い詰められ、二度目の敗北を喫した。
 
== 書誌情報 ==
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