「二酸化炭素泉」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m Link修正, replaced: 高血圧症高血圧症
img,人工二酸化炭素泉節設置
タグ: 曖昧さ回避ページへのリンク
1行目:
{{Otheruses|温泉の泉質の分類上における単純二酸化炭素泉|炭酸を含有する温泉・鉱泉全般|炭酸含有泉}}
 
'''二酸化炭素泉'''(にさんかたんそせん)は、掲示用泉質名に基づく[[温泉]]の[[泉質]]の分類の一種である。[[温泉#療養泉|療養泉]]のうち[[塩類泉]]に分類される。
 
== 概要 ==
[[File:Drinking glass 00118.gif|right|thumb|[[炭酸水]]の入ったグラス]]
二酸化炭素泉とは、1[[キログラム]]中に遊離[[炭酸]]を1[[グラム]]以上を含む温泉や[[鉱泉]]を指す* [[長湯温泉]]<ref name="Yamamura_47_h_p7">山村 順次 『47都道府県・温泉百科』 p.7 丸善出版 2015年12月30日発行 ISBN 978-4-621-08996-5</ref>。旧泉質名は'''単純炭酸泉'''であり、今日でも「'''炭酸泉'''」という名称が多用されている。
また、[[俗称]]として「[[ラムネ (清涼飲料)|ラムネ]]の湯」とも一部で呼ばれている<ref>[http://www.lamune-onsen.co.jp/ ラムネ温泉](ラムネ温泉館公式ホームページ)</ref>。
 
二酸化炭素泉に[[入浴]]して時間が経過すると、皮膚表面に[[二酸化炭素]]の泡が付着するものの、その付着量に関しては泉源により差が見られる。ただし、この事と二酸化炭素の実際の溶け込み量や、効能との関係などについて、一概に言えない<ref group="注釈">例えば、二酸化炭素が水の中に溶け込んでいたとしても、共存する他の成分や温度などによって、二酸化炭素の挙動は変化する。なお、共存する成分によって、効能が異なる点については言うまでもない。</ref>。なお、炭酸を多く含有していたとしても、それが純粋な二酸化炭素泉(単純二酸化炭素泉)とは限らず、天然の温泉では泉質上、日本では[[炭酸水素塩泉]]や[[含鉄泉]]に分類される場合もある。また、含鉄泉の場合には[[赤褐色]]を呈する場合も多い<ref>[http://xn--bwwx6fu92b.jp/2007/02/post_17.html 日本の天然炭酸泉について1](炭酸泉情報ガイド)</ref>。さらに、二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉の泉質を併せ持つ場合もある<ref>[http://www.iinan-net.jp/~ayumi/ramune_kounou.htm ラムネ銀泉の温泉効果](頓原ラムネ銀泉公式ホームページ)</ref>。
 
ガスボンベなどに充填された二酸化炭素は様々な用途に広く流通しており、これを利用するなどして、[[人工温泉|人工的な二酸化炭素泉]]を作る事も可能である。例えば、1000&nbsp;[[ppm]]<small>(=湯1[[リットル]]当たり炭酸ガス1&nbsp;[[グラム|g]])</small>以上の遊離炭酸を、強制的に湯に含有させる装置を[[三菱レイヨン]]グループが[[1997年]]に開発した<ref>[http://www.co2spa.com/history/ 高濃度人工炭酸泉:炭酸泉の歴史](三菱レイヨン・クリンスイ株式会社)</ref>。このような装置の導入により「[[人工温泉|人工炭酸泉]]」を目玉とする[[スーパー銭湯]]などの施設も出てきた<ref>[http://www.co2spa.com/experience/institution001.html 高濃度人工炭酸泉:炭酸泉を体験しよう(温浴施設)](三菱レイヨン・クリンスイ株式会社)</ref>。
 
== 新旧泉質名 ==
30 ⟶ 27行目:
 
== 効能 ==
{{See also|炭酸水#人体への影響}}
以下の効能はその効果を万人に保証するわけではないものの、泉質に基づく効能として、以下が挙げられる。
 
39 ⟶ 37行目:
 
== 天然の二酸化炭素泉 ==
[[ファイル:RamuneOnsenExterior.JPG|thumb|ラムネ温泉館(長湯温泉)]]
{{節stub}}
 
日本列島には天然の炭酸含有泉が、そう多くない<ref>[http://www.kachispo.com/k/1266/ ウワサの「炭酸泉」](勝ちスポ!)</ref>。さらに、[[炭酸水素ナトリウム]]や[[食塩]]などを含まない純粋な二酸化炭素泉となるとさらに数が限られるが、大分県の[[白水鉱泉]]は、ほぼ炭酸成分のみの単純二酸化炭素泉である。また同じく大分県の[[長湯温泉]]は、単純二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉の2系統の炭酸含有泉の泉源を持つ<ref>[http://nagayu.fan-site.net/tokusei.html 炭酸泉の特性と長湯温泉](長湯温泉協会公式ホームページ)</ref>。なお、日本で確認されている二酸化炭素含有量1位の泉源は、2014年8月現在、青森県の[[みちのく温泉]]で遊離炭酸含有量4004 (mg/kg)である<ref>[http://www.yukoyuko.net/0244/ みちのく温泉旅館|温泉 宿/旅館が満載【ゆこゆこネット】]</ref>。
 
=== 日本の代表的な温泉 ===<!--必ず検証可能な出典を付けてください。代表的と言うからには、出典が無いと、宣伝になり得ます。なお、俗に「炭酸泉」と呼ばれている温泉は不適切です。-->
* [[長湯温泉]]<ref name="Yamamura_47_h_p7"/>(大分県)
* [[船小屋温泉]]<ref name="Yamamura_47_h_p7"/>(福岡県)
 
== 人工の二酸化炭素泉 ==
{{See also|人工温泉}}
ガスボンベなどに充填された二酸化炭素は様々な用途に広く流通しており、これを利用するなどして、[[人工温泉|人工的二酸化炭素泉]]を作る事も可能である。例えば、1000&nbsp;[[ppm]]<small>(=湯1[[リットル]]当たり炭酸ガス1&nbsp;[[グラム|g]])</small>以上の遊離炭酸を、強制的に湯に含有させる装置を[[三菱レイヨン]]グループが[[1997年]]に開発した<ref>[http://www.co2spa.com/history/ 高濃度人工炭酸泉:炭酸泉の歴史](三菱レイヨン・クリンスイ株式会社)</ref>。このような装置の導入により「[[人工温泉|人工炭酸泉]]」を目玉とする[[スーパー銭湯]]などの施設も出てきた<ref>[http://www.co2spa.com/experience/institution001.html 高濃度人工炭酸泉:炭酸泉を体験しよう(温浴施設)](三菱レイヨン・クリンスイ株式会社)</ref>。研究団体として「人工炭酸泉研究会」(英語:The Society of Carbon Dioxide Balneotherapy)がある<ref>{{Cite web |url=https://co2sg.com/rule.htm |title=人工炭酸泉研究会 会則 |publisher=人工炭酸泉研究会 |accessdate=2021-09-12 }}</ref>。
 
== 脚注 ==
53 ⟶ 55行目:
=== 出典 ===
<references/>
 
== 関連項目 ==
* [[泉質]]
* [[炭酸]] - [[炭酸水]] - [[炭酸飽和]]
* [[炭酸泉]] - 曖昧さ回避
 
== 外部リンク ==
* [https://mapswww.googlespa.coor.jp/mapssearch_p/ms?ieF_PREFS=UTF8&oeF_QUALITY=UTF8&msa=0&msid=100052026074040551148.00045a374cb435cf226e9 炭化炭素MAP【天然】](Google マップ)温泉名人 -温泉地検索 二酸化炭素泉以外の炭酸含有] - [[日本温も含まれる。協会]]
* [https://www.co2spa.com/ 高濃度人工炭酸泉] - [[三菱ケミカルホールディングスグループ|三菱ケミカルアクア・ソリューションズ]]
* [https://co2sg.com/ 人工炭酸泉研究会]
 
{{温泉}}