「アラカシ」の版間の差分

|学名 = {{Snamei||Quercus glauca}}<br /> {{AU|Thunb.}}<ref name="YList">{{CiteYList|id=379|taxon=Quercus webglauca Thunb.|accessdate=2021-09-13}}</ref>

* {{Snamei|Quercus glauca}} f{{AU|Thunb.}} var. {{Snamei|latifolianudata}} {{AU|Blume}}<brref name="YList7">{{YList|id=37700|taxon=Quercus glauca Thunb. var. nudata Blume|accessdate=2021-09-13}}</ref>

'''アラカシ'''（粗樫、[[学名]]: {{Snamei|Quercus glauca}}）は、[[ブナ科]][[コナラ属]]の[[常緑広葉樹]]。別名で、'''クロガシ'''<ref name="YList"/>、'''ナラバガシ'''、ホソミノアラカシ<ref name="YList2"/>、ヒロハアラカシ<ref name="YList3"/>、ナガバアラカシ<ref name="YList4"/>ともいう。

[[常緑広葉樹]]の高木{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。[[樹皮]]は黒っぽい灰色。

[[葉]]は[[長楕円]]形で先端が尖り、[[葉身]]は硬く、[[葉縁]]の中央から先端にあらかけて粗い[[鋸歯]]がある{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。葉の裏面は[[粉]]を吹いたように、白味を帯びている{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。

[[開花]]期は4・ - 5月で{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}、[[雌雄異花]]。

[[果実]]（は[[堅果]]）は、（いわゆる[[ドングリ]]）で、そのひとつ年になる熟す{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。[[殻斗]]（ドングリの入っている台のような部分）は[[環]]状である。

[[中国]]、[[台湾]]、朝鮮の[[済州島]]、[[アジア]]東南部、[[日本]]（に分布し、日本においては、[[本州]]の[[東北宮城県]]以南・[[石川県]]以西、[[四国]]、[[九州]]）、[[沖縄]]に分布する{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。

山野に生え{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}、[[人里]]近くの[[雑木林]]に多く見られる。[[照葉樹林]]の構成種であるが、人為的攪乱にも強く、人手が入った二次林に特に多い。そのような森林は大体[[コジイ]]とアラカシを中心とした森林になるが、[[極相]]では[[タブノキ]]などが入るものと考えられる。照葉樹林そのものがほとんど残っていない場所でも、この種は比較的よく見られる。

[[公園]]や[[学校]]、[[生け垣]]にもよく[[植栽]]されている{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。[[木]]は[[建築材]]として利用される{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=101}}。

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