「肥料の三要素」の版間の差分

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[[カリウム欠乏症 (植物)|カリウムが不足すると]]植物の成長は遅れ、植物体は矮小化する。また、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウムの含有率が上昇する。不足がさらに進行すると[[アミノ酸]]と可溶性の糖、および[[ポリアミン]]が増加する。アミノ酸や糖の増加は浸透圧の維持のため、ポリアミンの増加は[[カチオン]]減少への適応のためと考えられている。カリウム不足を緩和する手段として、いくつかの植物([[ビート]]、ホウレン草、稲、大麦、[[イタリアンライグラス]]、綿、およびキャベツ)ではナトリウムの吸収量を増加させることが認められている。一方、トウモロコシ、アブラナ、大豆などではナトリウムの効果は見られない。ナトリウムが有効かどうかはその植物が茎頂部への輸送能力を持つかどうかによって決まる。
 
カリウムの不足症状は一般的に葉脈の[[クロロシス]](黄化)及び葉のネクロシス(壊死)である。また、病原生物の感染、凋萎、クロロシス、褐色斑点、及び[[霜]]や熱による損傷のリスクを高める。軽度の不足による症状は最初に古い葉で現れ、生長点に向かうように症状の範囲は拡大する。重度の不足は生長点に深刻な症状を引き起こし、[[枝枯病]]({{lang-en-short|die-back}})の原因となる。
カリウムの不足症状の例として、カナダトウヒの場合、[[褐変]]({{lang-en-short|browing}})及び葉の[[クロロシス]]や枯死、樹木の高さと直径及び葉長の減少などがある<ref name="heib"/>。[[トウヒ]]2種を含むいくつかの樹木種において、カリウムの取り込みと耐寒性に関係がある<ref name="sato"/>。
 
カリウムの不足症状の例として、カナダトウヒの場合、[[褐変]]({{lang-en-short|browing}})及び葉の[[クロロシス]]や枯死、樹木の高さと直径及び葉長の減少などがある<ref name="heib" />。[[トウヒ]]2種を含むいくつかの樹木種において、カリウムの取り込みと耐寒性に関係がある<ref name="sato" />。
 
高い水溶性のため、雨や灌漑により、特に岩や砂質土壌から容易に流亡する。このことが一部の土壌でカリウム不足の原因となっている。また、流亡したカリウムが湖沼や河川に流入すると[[富栄養化]]を引き起こし、[[赤潮]]や[[アオコ]]といった[[水質汚染]]の原因となる。
 
=== 過剰症状 ===
土壌のカリウム濃度が高いと、健全に生長するのに適正な量以上のカリウムを植物は吸収(過剰消費({{lang-en-short|luxury consumption}})し、過剰症状が現れる。カリウムの不足症状は一般的に葉脈の[[クロロシス]](黄化)及び葉のネクロシス(壊死)である。また、病原生物の感染、凋萎、クロロシス、褐色斑点、及び[[霜]]や熱による損傷のリスクを高める。軽度の不足による症状は最初に古い葉で現れ、生長点に向かうように症状の範囲は拡大する。重度の不足は生長点に深刻な症状を引き起こし、[[枝枯病]]({{lang-en-short|die-back}})の原因となる。
 
== 参考文献 ==