「応神天皇」の版間の差分

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== 考証 ==
=== 実在性について ===
実在説
 
学術的に確定しているわけではないが、[[4世紀]]後半から[[5世紀]]初頭に実在した可能性が高いと見られている。[[井上光貞]]は、御名に装飾性がなく([[応神天皇#諡号か実名か|後述]])『[[記紀]]』に記された事跡が具体的でなおかつ朝鮮の史書の記述に符合する部分も窺えることから「確実に実在をたしかめられる最初の天皇」としている<ref>{{Harv|井上|1973}}P373-374</ref>。
 
非実在説
 
一方で、[[岡田英弘]]は「応神天皇の五世孫」として即位した[[越前国]]出身の26代[[継体天皇]]の祖先神であるとして、その実在性を否定する<ref>{{Harv|岡田|1977}}P189-190</ref>。
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また『記紀』において次帝の[[仁徳天皇]]の条と記述の重複・混乱が見られることから、両者を同一人物と考える説もある。
 
倭の五王への比定
 
中国の史書との相対比較から、『[[宋書]]』や『[[梁書]]』に見える[[倭の五王]]の「讃」に比定する説もある(ほかに仁徳天皇や17代[[履中天皇]]を比定する説もあり)。