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|英名 =
}}
'''シラカシ'''(白樫・白橿、[[学名]]:''Quercus myrsinifolia'')は、[[ブナ科]][[コナラ属]]の常緑高木、いわゆる[[カシ]]類の一種である。和名の由来は、材が白色であることから名付けられている{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。別名、カシ、ホソバカシともよばれ、樹皮の黒さからクロカシの名もある{{sfn|山﨑誠子|2019|p=58}}。
 
== 分布・生育地 ==
日本の[[福島県]]・[[新潟県]]以西の[[本州]]・[[四国]]・[[九州]]{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}{{sfn|山﨑誠子|2019|p=58}}、[[朝鮮半島]]南部([[済州島]])、[[中国]]に分布する{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。山地に自生するが{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}、主に[[関東地方]]の[[照葉樹林]]帯に多い。[[照葉樹林]]の構成種ではあるが、この森林帯の北限付近で多く見られる。本州南岸以南では数が少ない。
 
== 特徴 ==
[[常緑]][[広葉樹]]の高木で{{sfn|山﨑誠子平野隆久監修 永岡書店編|20191997|p=58102}}樹高は20メートル (m) ほどに生長する。樹皮はなめらかで、緑色を帯びた黒色{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}
 
[[葉]]は[[互生]]し、54 - 1213センチメートル (cm) の長楕円形で[[葉身]]は厚い{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。上半部の縁には[[鋸歯]]があり、面は濃い緑色でつやがあり、面は白っぽい薄い緑{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。[[ウラジロガシ]]のように白いわけではない。
 
花期は4 - 5月{{sfn|山﨑誠子平野隆久監修 永岡書店編|20191997|p=58102}}。[[雌雄同株]]{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。雄花は6 - 9 cmの尾状花序で黄褐色、雌花は数花を上向きにつける。[[果実]]は[[堅果]](いわゆる[[どんぐり]])で、下部は[[殻斗]]に包まれ、その年の10月 - 11月頃に熟す{{sfn|山﨑誠子|2019|p=58}}。
<Gallery>
シラカシ落葉.jpg|シラカシは常緑樹だが, 一部の葉を春に落葉する。2016/04/20筑波大学構内
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== 利用 ==
1年を通して緑が楽しめ、[[防風樹、防火樹林]][[生垣]][[公園樹]]、[[街路樹]]、庭木などの植栽に使われる{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=102}}。常緑広葉樹の中でも高さに比べて幹は細く、狭い空間で使用した場合圧迫感を与えない{{sfn|山﨑誠子|2019|p=59}}。
材は固くて重く、弾力に富む性質がある。器具、薪にするほか、[[木刀]]の材料になる。
葉は、[[ウラジロガシ]]と同様の[[結石]]溶解作用があるとして、民間薬として服用される。
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== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author =平野隆久監修 永岡書店編|title =樹木ガイドブック|date=1997-05-10|publisher =[[永岡書店]]|isbn=4-522-21557-6|page =103|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author=山﨑誠子 |title=植栽大図鑑[改訂版]|publisher=[[エクスナレッジ]] |date=2019-06-07 |pages=58 - 59 |isbn=978-4-7678-2625-7 |ref=harv }}