「曜変天目茶碗」の版間の差分

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出典archive化、岩崎家稲葉天目出典貼付、山崎一雄プラマー陶片観察補記
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曜変とは、建盞<ref group="注">けんさん。中国福建省にあった建窯で焼かれた茶碗。</ref>の見込み、すなわち内側の黒い[[釉薬]]の上に大小の星と呼ばれる斑点(結晶体)が群れをなして浮かび、その周囲に暈天のように、[[瑠璃色]]あるいは[[虹|虹色]]の光彩が取り巻いているものを言う<ref group="注">山崎一雄は「青紫色の光彩は釉上の被膜によって生じた光の干渉色」としている([http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/2760/1/AN10407034-21-6.pdf 「曜変天目と油滴天目」金沢大学考古学紀要21号1994])。</ref>。この茶碗の内側に光を当てるとその角度によって変化自在、七色の虹の輝きとなって跳ね返ってくる。これが曜変天目茶碗にそなわっていなければならない不可欠の条件である。
 
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本来、「曜変」は「窯変(容変)」と表記され、[[陶磁器]]を焼く際の予期しない色の変化を指すが、その[[星型多角形|星]]のような紋様・美しさから、「星の瞬き」「輝き」を意味する「曜(耀)」の字が当てられるようになった。このような紋様が現れる理由は、未だに完全には解明されていない。また、この紋様が意図的に作り出されたものか、偶然によるものかは議論がわかれている。