「アカガシ」の版間の差分

'''アカガシ'''（赤樫{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=145}}、[[学名]]：''Quercus acuta''）は[[ブナ科]][[コナラ属]]の常緑広葉樹。別名、'''オオガシ'''（大樫）、'''オオバガシ'''（大葉樫）、アツバアカガシ<ref name="YList"/>、オオアカガシ<ref name="YList"/>、キクアカガシ<ref name="YList"/>、ヒメアカガシ<ref name="YList"/>。

[[常緑広葉樹]]の高木{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=100}}。高さ20メートル (m) ほど。森林内では大木になる。樹皮は、若木はでは灰色であるが、老木では不規則に剥がれて、橙色が混じったまだら模様となる{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=145}}。若い枝は、紫褐色をしている{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=145}}。

[[雌雄同株葉]]で花期は4 - 5月頃やや波打ち{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=100}}。雄花序は垂れ下がった、長楕円形で黄褐色の雄花を多数つける。雌花序基部は葉腋に直立し5・6個の広いくさび形で先端が尖り、[[雌花]]をつける。[[果実コナラ属]]では唯一[[堅果鋸歯]]、がないわゆる「[[どんぐり]]」のが特徴で{{sfn|鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|2014|p=145}}、[[殻斗]]時に波状縁となる。葉表は深緑、裏面はやや薄い色となる。他のカシ類に比べ、扁平で厚みがある葉が特徴。新葉が開いたときは褐色の毛があり、翌年の秋に熟すと食べられる{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=100}}。