「フォン (前置詞)」の版間の差分

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現代のドイツでは「フォン」称号は、法的には単なる姓の一部となっている。フォンを名乗るという慣習に結び付く法的な特権や制約はもはや存在しない。[[電話帳]]などでドイツ人の姓をアルファベット順に並べる場合、「フォン」を姓に含む人々は、「フォン」の後に続く部分に基づいて並べられる(例えば、経済学者[[ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス]](Ludwig von Mises)は、電話帳では「V」ではなく「M」のところに並ぶことになる)。
 
一方、オーストリアでは第一次世界大戦後、貴族の特権が廃止されたのみならず、フォンやツーを含むあらゆる貴族称号が廃止され、フォンのついた姓を名乗ることができなくなった。経済学者[[フリードリヒ・ハイエク|フリードリヒ・フォン・ハイエク]]は戦後は「フリードリヒ・ハイエク」になった。指揮者[[ヘルベルト・フォン・カラヤン]]も法律上はヘルベルト・カラヤンだが、[[芸名]]としてフォン・カラヤンを名乗っていた。チェコの政治家で、[[ビロード革命]]前はオーストリアで活動していた[[カレル・シュヴァルツェンベルク]]は、メディアでは時折「フュルスト・ツー・シュヴァルツェンベルク(Fürst zu Schwarzenberg, シュヴァルツェンベルク侯)」と書かれることもあるが、オーストリアの法的には、姓は貴族称号のない単なる「シュヴァルツェンベルク」のみである。[[ハプスブルク=ロートリンゲン家]]の現当主[[カール・ハプスブルク=ロートリンゲン]]は「カール・フォン・ハプスブルク」を自称しているが、現代のオーストリアでは「フォン・ハプスブルク」を姓とすることも、「[[オーストリア大公]]」の称号を使うこともできない。
 
== 姓の前に von(フォン)が付く名前の例 ==
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== その他 ==
[[ブランド]]名、架空の人物など。この場合、「ヴォン」と書かれることがある。
*[[フリッツ・フォン・エリック]] - アメリカの[[プロレスラー]]。本名はジャック・アドキッセンだが[[ギミック (プロレス)|ギミック]]上の出身地がドイツだった関係でフォン・エリックを名乗った。ドイツギミックのレスラーには他にも[[バロン・フォン・ラシク]]などフォンの付く[[リングネーム]]を名乗った例が多い。
*[[ロマンシング サ・ガ3|ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ]] - 『[[ロマンシング サ・ガ3]]』のキャラクター。 ロアーヌ侯爵。
*ジョシュア・フォン・アルニム(Josua von Arnim) - ネクソンMMORPG。『[[テイルズウィーバー]]』のキャラクター。