「黒ずくめの組織」の版間の差分

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所属者は基本的に上から下まで[[黒]]の装束に身を包んで任務を行う{{efn2|バーボン<nowiki>=</nowiki>安室は、私立探偵および「ポアロ」の店員として活動する際は黒服を着用していない。ベルモットもベルツリー急行から下車した際には、髪型を変えて[[眼鏡]]をかけてはいたものの、素顔のままで黒服を着用していなかった<ref name="漆黒の特急" />。また、劇場版第20作『[[名探偵コナン 純黒の悪夢|純黒の悪夢]]』では素顔のままで終始パステルカラーの服装であった。}}。組織の主な活動内容は、重要人物の[[暗殺]]、裏での金銭やプログラムソフトの取引、謎の薬の開発などである。極大規模の犯罪組織であり、世界各国に活動拠点が存在し、世界中に組織の構成員がいる<ref name="純黒の悪夢">劇場版第20作『[[名探偵コナン 純黒の悪夢|純黒の悪夢]]』。</ref>。その影響力は表向きの仕事が[[政治|政界]]・[[財界]]・[[医療]]・[[科学]]といった各界の重鎮たちにも及んでおり{{efn2|[[ハリウッド]]女優として活躍しているベルモット、自動車メーカーの会長であったピスコ、日売テレビ局アナウンサーのキール、探偵兼喫茶店店員のバーボン、衆議院議員の呑口重彦、IT企業「TOKIWA」の専務取締役兼プログラマーの原佳明、衆議院議員の秘書の岡倉政明など。クライアントの中には、日本の[[外務省]]の関係者も含まれることが判明している。}}、その中でも特に優秀な者を組織の一員として[[スカウト (勧誘)|スカウト]]している。そういった暗躍により、APTX4869以外にも十数秒で[[非通知通話]]を[[逆探知]]して電話番号を手元のPCに表示するハッキング用プログラム<ref>劇場版第5作『[[名探偵コナン 天国へのカウントダウン|天国へのカウントダウン]]』。</ref>や[[コンピュータウイルス]]・闇の男爵(詳細は[[#広田正巳]]を参照)など、初公開当時には一般的な脅威となり得た違法ソフトウェアすら開発している。
 
一方、組織の巨大さゆえに数多くの[[スパイ]]の潜入を許してしまっており、[[日本]]の[[名探偵コナンの登場人物#警察庁|公安警察]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[FBI (名探偵コナン)|FBI]]や[[名探偵コナンの登場人物#CIA|CIA]]やイギリスのMI6などからの[[身分秘匿捜査|潜入捜査]]が行われ{{efn2|劇場版第20作『[[名探偵コナン 純黒の悪夢|純黒の悪夢]]』では、日本の[[公安警察]]やアメリカの[[連邦捜査局|FBI]]と[[中央情報局|CIA]]以外にも、[[イギリス]]の[[秘密情報部|MI6]]と[[カナダ]]の[[カナダ安全情報局|CSIS]]や[[ドイツ]]の[[連邦情報局|BND]]からも潜入捜査の対象とされていることが明らかとなっている。}}、ジンからは問題視されている。ただし、優秀な捜査官たちが潜入しているにもかかわらず、組織の全貌を明らかにするまでには至っていない。なお、作者の青山は「潜入者が多いけど大丈夫なのか?」との読者の質問に対し、「大丈夫です」と回答している{{要出典|date=2021-01-28}}。
 
組織の暗殺のターゲットとなるのは、秘密の取引相手や組織から脱走した裏切り者をはじめ、将来的に組織の脅威となる可能性を持つ者である。暗殺するのは極力ターゲットのみだが、暗殺の瞬間や証拠を目撃した者も抹殺する{{efn2|組織の機密が漏れる恐れがあると感じた場合は、組織の存在を知らない者や子供であっても容赦はしない。}}。また、途中で暗殺者側の正体が露見した場合には例えそれが組織の重要人物でも問答無用で抹殺する{{efn2|「あの方」の側近であったピスコなど。ベルモットはFBI捜査官であるジョディの父を殺害した際、シャロン・ヴィンヤードの指紋を残したために正体が露見しているが、現在のクリス・ヴィンヤードとしての姿と年齢が合わないことが壁となって逮捕されないでいることと、「あの方」に気に入られていることから、例外的に抹殺されないでいるようである。さらに、暗殺計画に失敗してFBIに捕らえられたキール<nowiki>=</nowiki>水無は、アナウンサーであることが知られたにもかかわらず、FBIから奪還後も抹殺されずにいる。}}など、現場に証拠をまったく残さず暗殺を果たしており、「疑わしき者はすべて消去するのが組織のやり方」と評されている。暗殺に際しては[[小銃|ライフル]]や[[爆弾]]・毒薬を補助的に用いるが、基本的には[[拳銃]]を用いる。コードネームを与えられた者は総じて拳銃の扱いに{{読み仮名|長|た}}けており、スナイパーではない者でも一流の狙撃技術を持つ。
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:: 組織やその計画に対しては彼女なりに含むところもあり、時折り誰にも悟られぬまま組織を壊滅させる決定打を探し求めているような言動も見られる{{efn2|キールの正体がCIAの[[スパイ|諜報員]](スパイ)だということに薄々感付いていながらも組織に報告しないのは、このような理由も示唆されている。ただし、劇場版第20作『[[名探偵コナン 純黒の悪夢|純黒の悪夢]]』でスパイ疑惑をかけられたバーボンについては、ラムの命令ゆえに連行した。}}。組織のボスである「あの方(烏丸蓮耶)」とは個人的に深いつながりがあるらしく、その真実を唯一知るバーボンによると、他のメンバーに知られると組織内での立場が一転してしまうほどのもので、たとえバーボン本人を殺しても、その内容が組織にリークされる{{読み仮名|手筈|てはず}}になっている。また、「あなたの『秘密』は厳重に保管してある」というバーボンの台詞からも、「あの方」との関係以外にも、何か重要な物を手中に握られている模様<ref name="緋色シリーズ" />。
:; 本名と正体
:: 本名は'''シャロン・ヴィンヤード'''で、ハリウッドで[[アカデミー賞]]を受賞した大女優で、アメリカハリウッド女優のトップ「ハリウッド映画界の大物」。正確な年齢は不詳で、少なくとも40代を過ぎているはずだが、20年前から肉体の老化が見られない{{efn2|クリスとしての若い顔が素顔であり、ベイエリアで赤井に狙撃されたときも散弾で顔の表皮が裂けている。}}。FBIには、過去にシャロンとして犯した犯罪([[FBI (名探偵コナン)#ジョディ・スターリング|ジョディ・スターリング]]の父を殺害したことや、ジョディ宅に放火したことなど)の証拠(現場に残された指紋が、シャロンとクリスの指紋と一致したこと)をつかまれているうえ、逮捕こそ妨げられている{{efn2|肉体年齢20代のクリスを40代過ぎであるはずのシャロンと認定させることが困難という理由と、有名女優の彼女が犯人であると公表して事態を荒立てたくないというFBIの思惑による。}}ものの要注意人物としてマークされており、父を殺されたジョディからは根強く恨まれている。
:: 役作りのため、[[マジシャン (奇術)|マジシャン]]である[[まじっく快斗#黒羽盗一|黒羽盗一]](初代怪盗キッド)の下に弟子入りして[[変装]]術を教わった過去があり、コナン(新一)の母・[[名探偵コナンの登場人物#工藤有希子|有希子]]も含めて日本人との関わりが多かったためか、アメリカ人ながら日本語が堪能。
:: クリスはシャロンの娘とされているが、シャロンこそが正体であり、変装による一人二役で活動していた。「外見を変装により取り繕いはしても、中身はしわくちゃの腐った{{読み仮名|林檎|りんご}}」という皮肉と、大女優として脚光を浴びた[[ニューヨーク]]の[[ミュージカル]]『ゴールデン・アップル』から、FBIに"'''Rotten Apple'''"(ラットゥンアップル・[[腐った林檎]])という標的名をつけられている。シャロンとして活動していた時期は、変装と演技(老けメイクに加え、本人によれば当時は「普段から老けたフリ」)によって歳をとっていたように見せながら、時期を見計らって本来の素顔に戻ってはクリスを名乗ってデビューし、一定期間だけ二役{{efn2|クリスとしては映画撮影以外の公の場にはほとんど姿を見せないが、「映画監督・酒巻昭氏を偲(しの)ぶ会」には出席している<ref name="黒の組織との再会" />。なお、クリスは日本語を話せず、通訳が必要であるという設定になっている。}}で活動した後、最終的には本編の1年前に偽の[[葬儀]]を挙げてシャロンが急逝したと欺(あざむ)き、完全にクリスとして認知された。なお、クリスとの親子関係以外にも、両親がシャロンの映画デビュー当日に火災で焼死し、夫も[[オスカー像]]獲得の翌月に病死したというプロフィールを有希子らに語っているが、娘の実在を含めて真実かは不明。