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初打ち上げが2022年度→2024年度に延期
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'''CALLISTO''' (''Cooperative Action Leading to Launcher Innovation in Stage Toss-back Operations'') は、[[ドイツ航空宇宙センター]] (DLR) と[[フランス国立宇宙研究センター]] (CNES)、[[日本]]の[[宇宙航空研究開発機構]] (JAXA) が共同で開発する、単段式の再使用型ロケット実験機。将来の[[再使用型宇宙往還機]] (RLV) の開発と運用において必要な技術の実証を目的としており、また再使用における運用コストの評価も行う。最初の打ち上げは[[20222024年]]を予定している。<ref name="jaxa20200115" /><ref name="jaxa20200927" />
 
== 概要 ==
[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]では[[1998年]]から[[2007年]]にかけて[[再使用ロケット実験]] (RVT) が、次いで[[2008年]]から[[2016年]]にかけて再使用観測ロケットの技術実証が行われた。この成果は、[[2016年]]から開始された高度100mの飛行実験機であるRV-Xへと引き継がれている。一方で、[[2017年]]3月には[[アメリカ合衆国|米国]]の民間企業[[スペースX]]社が[[ファルコン9]]ロケットの1段目において、世界初となる再使用ロケットの実用化に成功した。こうした流れを受け、2017年6月に独仏日の宇宙機関が協定を締結して、共同で高度30kmの飛行を行う実験機CALLISTOの開発を行うことが決定された。<ref name="jaxa20200115">{{Cite web|url=https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000036409.pdf|title=JAXAにおける宇宙輸送に関わる取り組み|publisher=[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]|format=PDF|date=2020-01-15|accessdate=2020-06-15}}</ref>
 
CALLISTOは[[液体酸素]]/[[液体水素]]を燃料とする1段式ロケットで、ロケットエンジンや後部胴体、液体酸素タンクをJAXAが、降着装置や液体水素タンク、機首部構造、空力舵面を[[ドイツ航空宇宙センター|DLR]]が、地上設備を[[フランス国立宇宙研究センター|CNES]]が分担する。[[2020年]]度から開発が始まり、[[20222024年]]度の打ち上げを目指す<ref name="jaxa20200927">{{Cite web|url=https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20210927-mxt_uchukai01-000018059_2.pdf|title=1段再使用飛行実験(CALLISTO*)プロジェクト移行審査の結果について|publisher=[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]|format=PDF|date=2021-09-27|accessdate=2021-09-30}}</ref><ref>発表当初は2022年度初打ち上げとしていたが延期。</ref>。打ち上げはCNESの[[ギアナ宇宙センター]]で行う。<ref name="jaxa20200115" />
 
JAXAはCALLISTOの成果を元に、将来の大型ロケットにおいて1段目再使用を行うかを検討する考えを示している<ref name="jaxa20200115" />。DLRやCNESも、[[欧州宇宙機関|ESA]]で並行して進めている再使用実験機Themisの成果と合わせて、再使用を行うかを検討するとしている<ref>{{Cite web|url=https://news.mynavi.jp/article/20200610-1051914/|title=ESA、低コストで再使用可能なロケットエンジンを開発 - 2021年に燃焼試験|publisher=[[マイナビニュース]]|date=2020-06-10|accessdate=2020-06-15}}</ref>。JAXAの総事業費は34億円と見込まれている<ref>{{Cite web|url=https://www.yomiuri.co.jp/science/20200602-OYT1T50139/|title=再使用できるロケット、独仏と共同開発へ…打ち上げ後に地球帰還・着陸|publisher=[[読売新聞]]|date=2020-06-02|accessdate=2020-06-15}}</ref>。