「JR九州キハ200系気動車」の版間の差分

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| 背景色 = #FF0000
| 文字色 = #FFFFFF
| 画像 = JRKyushu Kiha200 1Kiha220-Omura-Line.jpg
| 画像説明 = 篠栗大村時代の向けキハ200220<br>([[長者原駅]] 先頭の3連(2019年12月
| 運用者 = [[九州旅客鉄道]]
| 製造所 = [[新潟鐵工所]]<br>[[新潟トランシス]]<br>[[日本車輌製造]]<br>[[九州旅客鉄道]][[小倉総合車両センター|小倉工場]]
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== 構造 ==
[[ファイル:JRKyushu Kiha200 1.jpg|thumb|篠栗線時代のキハ200形<br>([[長者原駅]] )]]
車体は[[炭素鋼|普通鋼]]製20m車体で、片側3箇所にステップ付きの両開き扉を設置しており、前面は[[貫通扉]]を設けた構造となっている。ブレーキシステムを[[電気指令式ブレーキ|電気指令式]]とし、[[自動空気ブレーキ]]の在来車両との併結は考慮していないため、[[連結器]]は[[電車]]と同じ密着式のものを採用しているが、非常時に在来車と連結するための中間連結器を装備している。走行用機関は新潟鉄工(現:新潟原動機)またはコマツ(220形200番台)の331kW(450PS)の出力のものを2エンド側に1基装備して連結面側台車の2軸を駆動する。これに伴い排気管を車体外部の連結面に設置して室内スペースを確保しているが、両運転台付きのキハ220形では従来通り室内に排気管を貫通させている。
 
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[[エア・コンディショナー|冷房装置]]は走行用機関直結のものと1エンド側に搭載した[[バス (交通機関)|バス]]用の[[機関直結式冷房装置|機関直結式]](デンソー製パッケージクーラー)の2系統を備える。走行機関直結のものは冷房使用時はアイドルアップされるためエンジン音が高くなるが、運転士が力行の操作をすれば停車中や低速走行時では一旦エンジンのアイドル状態を経てから加速が始まり、中速以上ではアイドル状態を経ず直ちに加速状態となるなど力行指令との協調が図られている。
 
=== 変速機 ===
また旧来の旅客用気動車では、入力軸と出力軸の回転を合わせる事が難しい等の技術的課題があり、直結段での変速は主流でなかった。本形式においては[[鉄道総合技術研究所]]と共同開発した凹凸形の[[クラッチ]](爪クラッチ)と軸の回転制御を組み合わせ、直結段を2段とした新型液体式[[トランスミッション|変速機]]を採用している。この爪クラッチ使用による変速機はJR九州の大型気動車独特のもので<ref group="注">同じ機構を採用しているのは他に「ゆふいんの森」キハ71・72系があり、いずれも本系列と同型の機関・変速機を持つ(71系は機関換装による)。なおキハ66・67系は機関が異なり、変速機も一般的なDW14系を使用している。</ref><ref name=":0">[https://web.archive.org/web/20171002062251/http://www.jrkyushu.co.jp/company/csr/environment/report/effort3.html 九州を走るエコ車両(JR九州 環境報告書2017)] - 九州旅客鉄道 2017年10月1日 ([[インターネットアーカイブ]])</ref>、特徴として動力損失が低いほか、再加速時に無駄な空ぶかしを経ずに即時に動力直結が可能なため、在来気動車で困難だった「のこぎり運転」が容易になり、勾配や曲線が多い区間において運転時分短縮の効果がある。さらに331kW(450ps)の高出力[[ディーゼルエンジン|エンジン]]を搭載し、[[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ40系]]に代表される在来型気動車に比べて走行性能を向上させている。また、この変速機は自動・手動を切り替えることができる。営業運転での最高速度は110km/hであるが、最高速度が85km/h程度であることが多いローカル路線に最適化するため、自動変速での各段切替え速度は低めに設定されており、1・2段目の切替え速度はフルノッチの場合それぞれ50km/hと70km/h程度であるが、低いノッチ位置での力行時ではそれよりも低速で進段を行う<ref group="注">最高速度が120km/hのJR東海キハ75系では逆に高速側の設定であり、各段の切替え速度は60km/hと90km/hである。</ref>。
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File:Kiha200-5007.JPG|運転席
</gallery>
 
=== 車体塗装 ===
車体デザインは[[水戸岡鋭治]]率いるドーンデザイン研究所が手がけており、基本的には赤色一色で客用ドアのみ[[ステンレス鋼|ステンレス]]無塗装の銀色である。長崎地区の車両は、青一色に客用ドアを赤色として側窓の下等に「SEA SIDE LINER」の[[ロゴタイプ|ロゴ]]が標記されている。鹿児島地区の車両は製造当初は他地域と同じ赤色であったが、[[1995年]](平成7年)にキハ200-7・5007が「いぶすきキャンペーン」の一環として黄色一色に、客用ドアを赤色と同じステンレス無塗装の銀色として、側窓の下等に「NANOHANA」のロゴを入れたものに変更され、1997年から他の車両も順次同じ色に塗り替えられた。各ドアは813系と同様に数字が記されている。