「失語症」の版間の差分

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脳の[[言語中枢]]に器質的な障害が起きることによって、発達とともに一旦は獲得した言語機能が減退、または失われてしまう疾患の総称である。失語症には大きく分けて4つの様式があり、言語中枢のどこが傷つくかによって、その、症状の様式がかわってくる。それぞれ'''運動性失語'''('''ブローカ失語'''、'''非流暢性失語''')、'''感覚性失語'''('''ウェルニッケ失語'''、'''流暢性失語''')、'''混合性失語'''、'''全失語'''と呼ばれる。
 
===失語症の種類===
====運動性失語====
「話す」、「書く」といった考えたことを表現する能力が損傷した状態のことをいう。この失語の場合は、相手の話していることは理解できる。
 
一口に運動性失語といっても症状の軽重はあり、ほとんど日常生活に支障のないレベルから、全く言葉を話すことが出来ないというレベルまで、人によって症状は様々である。
 
====感覚性失語====
聞いたことや読んだことを理解する能力が損傷した状態のことをいう。
 
運動性失語と同様に、症状の軽重は人それぞれであるが、重度の場合になれば相手の言っていることを全く理解することができず、たとえ運動性失語を併発していなくても内容的に意味のあることを話すことは不可能である。「話す」ことは相手の言動を理解することと密接に関連しているためである。
 
===その他===
失語症や、その他言語障碍に対処する専門の職業に'''[[言語聴覚士]]'''(speech therapist、略して'''ST''')がある。失語症患者は言語機能に支障がでるため[[痴呆]](認知症)と勘違いされやすい。しかし彼らは言語機能が失われただけで、[[人格]]や判断能力などは発症する前の状態と同じである。その点、彼らとのコミュニケーションには充分注意が必要である。